外務省・新着情報

令和5年9月21日
WPS フォーカルポイント・ネットワーク ハイレベル・サイドイベントに出席している上川外務大臣
WPSフォーカルポイント・ネットワークハイレベル・サイドイベントでスピーチを行う上川外務大臣

 現地時間9月21日午前11時10分(日本時間22日午前0時10分)から約30分間、国連総会出席のため米国・ニューヨークを訪問中の上川陽子外務大臣は、米国政府及びルーマニア政府の共催による女性・平和・安全保障(WPS)フォーカルポイント・ネットワーク ハイレベル・サイドイベントに出席したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 上川大臣は、本ネットワークの共同議長であるブリンケン・米国務長官及びオドベスク・ルーマニア外務大臣、グリンスパン・国際貿易開発会議(UNCTAD)事務局長並びにバフース・国連女性機関(UN Women)事務局長の開会挨拶に続く各国ステートメントの最初のスピーカーとして、モデレーターからWPSに関する「真に偉大なリーダー(truly great leader)」であるとの紹介を受けつつ、ステートメントを行いました。
  2. 上川大臣は、昨年ニューヨークで開催されたWPSに関するシンポジウムにパネリストとして参加し、今回は外務大臣としてニューヨークに戻れたことを非常に嬉しく思うと述べた上で、日本では、WPS議連の立ち上げ後、WPSに関する先進的な取組を有する国々との対話や政府への働きかけの結果、WPSを進めるための国内の体制づくりが進んでいることを紹介しました。
  3. 上川大臣は、日本は安保理非常任理事国としてWPSの議論を国連の重要アジェンダとして進めていくとしつつ、共同議長が進めるWPSに関する「センター・オブ・エクセレンス」への支持を表明しました。また、日本ASEAN友好協力50周年の本年、WPSの分野においてもASEANとの協力を深めていきたいと述べつつ、WPSフォーカルポイント・ネットワークのメンバーと共にWPSアジェンダの推進に更に貢献していくと述べました。
(参考1)女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS

 2000年、国連安全保障理事会(国連安保理)において、同理事会史上初めて、国際的な平和と紛争予防、紛争解決には女性の平等な参画や紛争下の性暴力からの保護、ジェンダー平等が必要であると明記した「女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)に関する安保理決議第1325号」が全会一致で採択された。同決議及び関連決議を実施するため、日本はこれまで3次にわたり行動計画を策定・実施している。

(参考2)WPSフォーカルポイント・ネットワーク

 WPSフォーカルポイント・ネットワークは、国連加盟国のWPSに関する最大のネットワークで、教訓や好事例を共有する。政府以外にNATO、OSCE、AU、ASEAN等の地域機構も参加。2023年9月現在、90か国・10地域機構の合計100のメンバーが参加。

(参考3)別添PDF

「WPS フォーカルポイント・ネットワーク」ハイレベル・サイドイベント大臣ステートメント(2023年9月21日)(英文(PDF)別ウィンドウで開く和文(PDF)別ウィンドウで開く


発信元サイトへ