外務省・新着情報

令和5年9月25日
ジャーベルUAE産業・先端技術大臣兼日本担当特使と握手をする上川外務大臣
アラブ首長国連邦との包括的・戦略的パートナーシップ・イニシアティブ(CSPI)第1回閣僚級会合の様子

 9月25日午後12時30分から約90分間、上川陽子外務大臣は、飯倉公館において、訪日中のスルタン・アル・ジャーベル・アラブ首長国連邦(UAE)産業・先端技術大臣兼日本担当特使(H.E. Dr. Sultan Al Jaber, Minister of Industry and Advanced Technology, Special Envoy of the United Arab Emirates to Japan)との間で、包括的・戦略的パートナーシップ・イニシアティブ(CSPI)第1回閣僚級会合を開催したところ、概要は以下のとおりです。
 なお、CSPI閣僚級会合は、2022年9月に日・UAE間で署名された「CSPIの実施に関する共同宣言」に基づいて設置されたもので、日本側は外務大臣が、UAE側は日本担当特使が代表を務めます。

  1. 冒頭、上川大臣から、本年7月の岸田文雄内閣総理大臣のUAE訪問に際して接伴大臣を務めたジャーベル大臣の支援に謝意を表するとともに、日本は戦略的パートナーであるUAEとの関係を非常に重視しており、様々な分野での二国間協力を進めていきたい旨述べました。これに対し、ジャーベル大臣兼特使から、日本との二国間関係強化への強い期待が表明されました。
  2. 両大臣は、CSPIの枠組みの下、「1 政治・外交・国際協力」、「2 経済・貿易・エネルギー」、「3 農業・環境・気候変動」、「4 教育・科学技術・文化」及び「5 防衛・安全保障」の5つの小委員会の実務者会合で得られた結果をとりまとめたファクトシートを確認するとともに、今後も両国間の協力を協議する場として、CSPIの枠組みを活用していくことで一致しました。
  3. 上川大臣から、ALPS処理水の海洋放出に関し、IAEAの包括報告書における評価にも言及しつつ日本の立場を説明しました。これに対し、ジャーベル大臣兼特使から、日本の取組を支持している旨述べました。
  4. 上川大臣から、UAEから日本への長年にわたる原油の安定供給及び日本企業の原油の上流開発への参画に対する配慮に謝意を表明するとともに、原油市場の安定化と増産に向けた協力を要請しました。双方は、国際原油市場の安定化のための連携、先般の岸田総理大臣のUAE訪問時に合意した「日・UAEイノベーション・パートナーシップ」及び「グローバル・グリーン・エナジー・ハブ」構想について意見交換を行いました。
  5. 上川大臣から、グローバル・ストックテイクを始め、COP28の成功に向けて最大限貢献していく旨述べました。COP28議長を務めるジャーベル大臣兼特使から、COP28に向けた準備状況の説明があるとともに、日本の貢献への期待が表明されました。
  6. 両大臣は、防衛分野での協力、国連安保理を始めとする国際場裡における協力、万博等についても意見交換を行い、引き続き連携していくことを確認しました。

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