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2023年9月28日

同時発表:資源エネルギー庁

第3回アジアCCUSネットワークフォーラムが9月27日(水曜日)にヒルトン広島においてハイブリット形式で開催されました。本会議は、経産省・ERIAの共催で行われました。
本会合には、西村康稔経済産業大臣をはじめ、アジアCCUSネットワークのメンバー国の代表からメッセージが寄せられるとともに、吉田宣弘経済産業大臣政務官が現地で挨拶し、会場には116名、オンラインでは約350名が参加しました。
第3回となる本フォーラムでは、世界・アジア地域のCCSのトレンドやCCS政策ロードマップに関するパネルディスカッションを行いました。さらにこれらを通じて、アジア全域でのCCUSネットワークの実現に向けた共通ルール作りやプロジェクト形成に向けた議論を行いました。

1.概要

日時

令和5年9月27日(水曜日)8時30分から12時30分

場所

ヒルトン広島(広島県広島市中区富士見町11-12)及び、オンライン

参加人数

現地参加116人、オンライン参加 約350人

2.主な出席者

日本 経済産業大臣 西村康稔 (ビデオメッセージ)

日本 経済産業大臣政務官 吉田宣弘

ERIA 事務総長 渡辺哲也 

国際エネルギー機関 事務局長 ファティ・ビロール(ビデオメッセージ)

米国エネルギー省 次官補代理(カーボン管理局担当) ノア・デイチ

グローバルCCSインスティテュート CEO ジェラード・ダニエル(オンライン)

JOGMEC エネルギー事業本部副本部長 山本晃司 等
 

3.成果

アジアCCUS ネットワークフォーラムは2021年6月に、アジア全域でのCCUS 活用に向けた知見の共有や事業環境整備を目指すため、国際的な産学官プラットフォームとして立ち上げられました。アジア地域は、化石燃料の代替を短期的・大規模に進めることが困難な一方で、大規模なCO2貯留ポテンシャルを有しています。    

第3回アジアCCUSネットワークフォーラムでは、昨年開催した第2回フォーラムにおいて設定した目標である「2025年に具体的なプロジェクトの創出を目指し、2030年にアジアにおいてCCUSのハブの構築を目指すこと」を踏まえて、具体的な協力を進めるために、初めて締結文書の調印式を行い、二酸化炭素の越境輸送に関する覚書(経済産業省、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構、マレーシア国営石油会社ペトロナス)を含む3件が締結されました。

また、今回初めて、アジアのエネルギートランジションを進める観点から、CCSが果たす役割について、主に以下の内容からなる共同声明を発出しました。

  • 経済成長が続く東南アジアにとっては火力発電とCCSの組み合わせがカーボンニュートラルを実現する上で、「様々な手段(various pathways)」の一つとして有力であること。
  • CO2を地下に吹き込む石油増産技術であるEORや天然ガス増産技術であるEGRは、適切に管理されれば、エネルギーセキュリティやエネルギートランジションに効果的であること。

さらに、パネルディスカッションにおいては、

  • CCUS の重要性や世界的な動向、各国の CCS 政策ロードマップに関する意見交換、
  • アジア地域のCCUSプロジェクト、CO2 の輸出入メカニズムの構築やCCS 技術の知識共有、
  • 今後、関係機関の協力を得ながら、アジアにおける資金調達や炭素クレジットの適切な制度設計を検討すること、

が議論されました。

加えて、アジアCCUS ネットワークは、アジアにおけるCCUSのプラットフォームとして、国・地域レベルでの法的・規制的枠組みの重要性や、CO2の輸出入を実現するためのCCUSの経済性を認識し、そしてこれらの課題にチャレンジしていくことが表明されました。

  • 写真1締結文書調印
  • 写真2パネルディスカッション
写真3
吉田政務官挨拶

関連資料

関連リンク

担当

資源エネルギー庁 燃料環境適合利用推進課CCS政策室長
佐伯徳彦
担当者:米山、朝比奈
電話:03-3501-1511(内線4681)
メール:bzl-kokusai-CM★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください。

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