農林水産省・新着情報

プレスリリース

野菜の生育状況及び価格見通し(令和5年10月)について

令和5年9月29日
農林水産省

農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(令和5年10月)について、主産地等からの聞き取りを行いましたので、その結果を公表します。

1.背景

近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的として、平成23年より、主産地、卸売会社等からの聞き取りを基に、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信しています。
今回、聞き取り結果に基づく、令和5年10月の野菜の生育状況及び価格の見通しを次のとおり公表します。

2.概要:ばれいしょ、レタス(10月前半)がお買い得見込みです!!

令和5年10月は、ばれいしょ、レタス(10月前半)の価格が平年を下回る見込みです。

「野菜を食べよう」プロジェクト

農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べよう」プロジェクトを実施しています。
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維等が豊富に含まれており、毎日を健康で元気に過ごすために欠かせない食材です。
皆さんもご自宅等で野菜をたっぷり使った料理をお楽しみください。
詳細は次のURLをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html

こんがりチーズじゃがいものサーモンロール レタス鍋
こんがりチーズじゃがいものサーモンロール レタス鍋

また、「令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ」、「cookpad 農林水産省のキッチン」、「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」でも野菜のレシピを紹介していますので、是非ご覧ください。

令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ

https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/aftercovid19/1.html

「cookpad 農林水産省のキッチン」
https://cookpad.com/kitchen/11469357(外部リンク)

「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」
https://www.alic.go.jp/y-kanri/yagyomu03_000001_00046.html(外部リンク)

レタスを使ったおすすめレシピ
レタス鍋【米粉】ひとくちロールレタス(外部リンク)等】

ばれいしょを使ったおすすめレシピ
こんがりチーズじゃがいものサーモンロールじゃがいもと米粉のニョッキ 菜園風(外部リンク)等】

3.主要な野菜の生育、出荷及び価格の見通し

品目 主産地
( )書きは令和4年
10月の入荷
シェア
今後の生育及び出荷見通し 10月の価格見通し
(平年(直近5か年平均)比)
だいこん 千葉(33%)
青森(32%)
北海道(21%)


北海道産・青森県産に加え、千葉県産の出荷が増加する。
主産道県において、8月から9月中旬にかけての高温等の影響により細物傾向や歩留まりの低下がみられ、全体として、10月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
にんじん 北海道(92%)

北海道産は8月から9月中旬にかけての高温等の影響による細物傾向に加え、9月以降の降雨による歩留まりの低下がみられ、出荷数量は平年を下回って推移する見込み。全体として、10月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
はくさい 長野(69%)
茨城(22%)

長野県産は9月上中旬の気温高により生育が前進しており、切り上がりが平年よりも早まるものの、出荷数量は概ね平年並みの見込み。他主産地の生育は概ね順調。全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
キャベツ 群馬(54%)
千葉(18%)
茨城(12%)

群馬県産に加え、千葉県産・茨城県産の出荷が増加する。
群馬県産は9月以降の気温高や適度な降雨により生育が良好で大玉傾向にあり、10月の出荷数量は平年を上回って推移する見込み。千葉県産・茨城県産は8月中旬~9月中旬の高温等の影響により生育が遅延傾向であり、10月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ほうれんそう 群馬(46%)
茨城(23%)
栃木(16%)

主産県において、8月から9月中旬までの高温の影響により生育が遅延傾向にあったが、9月下旬以降の気温の低下により生育は回復傾向にあり、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ねぎ 秋田(20%)
北海道(16%)
青森(16%)


秋田県産・青森県産は、8月中旬以降の高温・干ばつの影響により細物傾向や生育の遅延傾向がみられ、出荷数量は平年を下回って推移する見込み。北海道産の生育は概ね順調。全体として、10月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
レタス 茨城(59%)
長野(25%)
長野県産中心から、茨城県産中心の出荷へと切り替わる。
茨城県産は高温の影響による小玉傾向や定植の遅れが発生しているが、大幅な出荷量の減少とはならない見込み。長野県産は気温高の影響により生育が前進しており、10月中旬に切り上がりが早まる見込み。全体として、10月前半の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み。また、10月後半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

<10月前半>
平年を下回って推移

<10月後半>
平年を上回って推移
きゅうり 群馬(31%)
埼玉(24%)
福島(12%)

福島県産は8月の高温の影響による樹勢の低下や肥大の鈍化がみられ、平年を下回る出荷数量となる見込み。他主産地の生育は概ね順調。全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
なす 高知(33%)
群馬(22%)
栃木(18%)
茨城(15%)


群馬県産・栃木県産に加え、高知県産の出荷が増加する。
高知県産は9月の気温高により生育が良好であり、出荷数量は平年を上回って推移する見込み。他主産地の生育は概ね順調。全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
トマト 千葉(20%)
北海道(14%)
福島(12%)
茨城(11%)

主産道県において、8月中旬から9月中旬の高温の影響により着果不良や歩留まりの低下がみられ、10月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。
一方、10月後半には、気温の低下に伴う生育の回復が見込まれることや、例年10月下旬から出荷数量が増加する熊本県産の生育が順調であることから、10月後半の出荷数量は平年並みに回復し、価格は平年並みで推移する見込み。

<10月前半>
平年を上回って推移

<10月後半>
平年並みで推移
ピーマン 茨城(55%)
岩手(20%)

岩手県産に加え、茨城県産の出荷が増加する。
主産地において生育は順調であり、全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ばれいしょ 北海道(100%)

北海道産は生育期にあたる4~6月の気候が安定していたため生育が良好であり、10月の出荷量は平年を上回り、価格は平年を下回って推移する見込み。

平年を下回って推移
さといも 埼玉(60%)
愛媛(14%)
千葉(13%)
千葉県産の出荷が減少し、埼玉県産の出荷が増加する。
埼玉県産は一部8月の干ばつの影響により小玉傾向にあるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。他主産地の生育は概ね順調。全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
たまねぎ 北海道(98%) 北海道産は8月の高温の影響によりやや小玉傾向となっているものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。全体として、10月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移

注:「平年並み」とは、平年(過去5か年平均)との比率が90%以上、110%以下であることを示している。

<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 97KB)

これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/

お問合せ先

農産局園芸作物課

担当者:新保、栗田、小野
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961

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