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2023年10月6日

10月4日、5日、経済産業省及び新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、第10回Innovation for Cool Earth Forum(ICEF)年次総会をハイブリッド開催しました。”Innovation for Just, Secure and Sustainable Global Green Transformation (GX)”をメインテーマに、世界が様々な困難に直面しつつもカーボンニュートラル達成へと進んでいくために必要なイノベーションについて議論を行いました。79の国・地域から約1,700人の参加登録をいただきました。

会議の概要

ICEFは、日本のイニシアチブにより2014年に設立された国際的なプラットフォームであり、エネルギー・環境分野のイノベーションにより気候変動問題の解決を図るため、世界各国の閣僚や各分野をリードする有識者、指導者を招き、学界・産業界・政府関係者間の議論と協力を促進することを目的としています。

第10回記念を迎える本年は、グリーントランスフォーメーション(GX)の実現を目指し、エネルギー・環境関連の国際会議を集中的に開催する「東京GXウィーク」の取組の一環として、10月4日から5日の2日間にわたりハイブリッド形式で開催しました。

西村経済産業大臣は本会合の冒頭挨拶を行い、各国の事情に応じた多様な道筋の下でネットゼロという共通のゴールを目指すことが重要であること、様々な困難に直面している中でイノベーションこそが解決の鍵であること、そして、2050年に社会の中核となる若手世代に、過去にとらわれない発想で積極的に議論に参加してほしいことを述べました。

会合では、野口聡一宇宙飛行士、スティーブン・チュー元米国エネルギー省長官、ジャン=エリック・パケ駐日EU代表部大使、アンドリュー・ファイヤー教授、ポール・ナース教授、マルシア・マクナット米国科学アカデミー会長、フィービー・クンドゥーリEAERE会長のほか、エネルギー・環境に関する世界の第一人者が15のセッションに登壇しました。また、各プレナリー・技術セッションにおいて、若手世代(ヤング・イノベーター)が議論に参加しました。本年は、”Innovation for Just, Secure and Sustainable Global Green Transformation (GX)”をメインテーマとし、世界が様々な困難に直面しつつも、カーボンニュートラル達成へと進んでいくために必要なイノベーションに焦点が置かれ、政策イノベーションや、グローバルストックテイク、気候変動に伴う食料・水資源への影響、核融合技術などについて議論が行われました。また、歓迎昼食会において共催各省を代表して、穂坂外務大臣政務官、山田文部科学大臣政務官、高橋農林水産大臣政務官、朝日環境大臣政務官からそれぞれご挨拶をいただきました。

これまでのICEFの成果、更なるGX推進に必要な方策、将来に向けた行動及び今回の各セッション等での議論を取りまとめた、ICEF運営委員会によるステートメントの発表、並びにカーボンニュートラル達成に向けて短期的・長期的に貢献する主要な革新的技術の道筋、手法を提言するロードマップ(AIと気候変動緩和)のドラフトの公開をしました。今後、ロードマップについてはパブリックコメントを反映し、2023年12月、アラブ首長国連邦で開催されるCOP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)で正式に発表される予定です。

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担当

産業技術環境局総務課国際室長 井上
担当者: 細沼、清水
電話:03-3501-1511(内線 3357)
メール: bzl-s-sangi-kokusai★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください。

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