農林水産省・新着情報

宮下農林水産大臣記者会見概要

日時 令和5年10月31日(火曜日)8時32分~8時37分 於: 参議院議員食堂
主な質疑事項
  • (大臣から)「さかなの日」の取組について
  • 令和5年産米の検査結果について
  • G7貿易大臣会合において採択された共同声明文について

冒頭発言

大臣

  本日、私から1点ご報告がございます。農林水産省では、「さかな×(かける)サステナ」をコンセプトに毎月3日から7日を「さかなの日」に制定し、これまでに外食業者・小売業者など、800を超える企業・団体等から賛同をいただいています。特に、11月3日から7日は、「いいさかなの日」として、水産物の消費拡大に向けた活動の強化週間に位置付けており、賛同する企業・団体等による販売促進フェア・イベント等が行われます。また、農林水産省としても、女性初の1級マグロ解体師である川村文乃さんほか、5名のタレントの皆さんを11月2日に「さかなの日」応援隊に任命いたします。水産物の消費量が長期的に減少傾向にある一方、最近では、一部の国・地域の輸入規制が強化されるなど、我が国の水産物を取り巻く環境は厳しい状況にありますけれども、この機会にぜひ、消費者の皆様には水産物を積極的に食べていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。詳細は、この後、プレスリリースします。私からは以上です。

質疑応答

記者

  本日、2回目の米の検査結果が公表されると思います。新潟県の試算で、一等米の比率が下がって、135億円の減収というまとめもあるのですが、一方で、高温耐性品種がかなり注目されていまして、今後、コメの高温対策、どの辺に力を入れていく所存でしょうか。

大臣

  公表前の検査結果に関するコメントは差し控えたいと思いますけれども、本年、厳しい高温に見舞われた地域においては、検査等級や収量の低下もみられ、稲を生産する農業者の皆様の経営への影響が懸念されるところです。そのような地域でも、「にじのきらめき」とか「新之助」など、高温耐性の品種では、比較的検査等級の低下が抑えられていると承知をしています。このような温暖化に伴う影響は、本年のみならず、今後も引き続き発生することが懸念されることから、産地において、高温耐性品種への転換や高温対策技術の導入を更に進める必要があります。農林水産省としては、優良な品種の開発を進めるとともに、各都道府県による、高温耐性品種への転換や栽培方法の見直しの実証等、現在検討されています補正予算において、必要な予算を確保したいと考えています。

記者

  先日開かれたG7貿易大臣会合で、中国などによる日本産水産物の輸入停止措置の撤廃を求める共同声明が採択されました。その不当な経済的威圧に対して、各国で協調して、メッセージを送ることに意義は大きいと思うのですけれども、どのようにこの件お考えでしょうか。

大臣

  G7貿易大臣会合の共同声明文において、結語の部分にご指摘の文言が盛り込まれたことは承知しています。これまで、我が国は、中国、ロシア等による科学的根拠のない規制について、即時撤廃を求めてきたところでありますけれども、今般、我が国の立場について、G7の7か国及びEUによる共同でメッセージを発出できたことは、非常に意義深いことだと考えています。今後も、政府一丸となって、国際社会からの協力も得つつ、科学的根拠のない措置の即時撤廃に向けた我が国のメッセージを発出してまいります。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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