農林水産省・新着情報

宮下農林水産大臣記者会見概要

日時 令和5年11月28日(火曜日)8時38分~8時45分 於: 参議院議員食堂
主な質疑事項
  • (大臣から)高病原性鳥インフルエンザの発生について
  • 高病原性鳥インフルエンザの発生について
  • 「模倣品疑義情報相談窓口」の設置について

冒頭発言

大臣

  私から1点、ご報告がございます。佐賀県及び茨城県における高病原性鳥インフルエンザの発生についてです。25日(土曜日)に佐賀県、昨日27日(月曜日)、茨城県の家きん農場で、今シーズン1例目及び2例目となる高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認されました。農林水産省としては、総理のご指示を踏まえて、発生県及び関係府省庁との連携を緊密にし、防疫措置に万全を期してまいります。本年の野鳥での発生状況をみますと、本病ウイルスは、自然環境中に既に相当程度存在すると思われるので、全国どこで発生してもおかしくない状況です。全国の養鶏業者、また関係事業者の皆様におかれましては、改めて農場の飼養衛生管理がしっかり行われているか確認していただき、危機感を持って発生予防とまん延防止に万全の対策を行っていただくようお願いを申し上げます。なお、念のため申し上げますが、我が国の現状においては、鶏肉や鶏卵を食べることによって、鳥インフルエンザが人に感染する可能性がないとされています。引き続き、国民に対する正確な情報の発信に努めてまいります。私からは以上です。

質疑応答

記者

  今、おっしゃった鳥インフルの関係なのですが、昨年から今年にかけて、エッグショックで卵の供給が滞ることが起きました。今年もそれを起こさないために何か対策などはありますか。

大臣

  鶏卵の卸売価格については、昨年11月以降は大幅な高値で推移していましたけれども、昨シーズンの鳥インフルエンザの発生農場において再導入が進展していますので、現時点では発生前の水準まで下落してきていまして、関係者の皆様からの聞き取りによりますと、鶏卵供給への不足感は今のところないと承知しています。昨日27日ですが、今シーズン2例目の鳥インフルエンザが確認されたところですけれども、現時点の発生農場における飼養羽数の国内全体に占める割合は、0.1%未満であることから、国内の鶏卵の需給や価格への影響は、今のところ限定的だと考えられます。今後の見通しについては予断をもって申し上げることは困難ですけれども、例年11月から年末に向けて卵価が上昇する傾向がありますので、今年はまだそのような動きはありませんけれども、引き続き、需給や価格の動向を注視するとともに、まずは発生予防とまん延防止にしっかり取り組んでまいります。

記者

  鳥インフルエンザの関係でお伺いします。今のところまだ卵価、供給に関しての影響はないというお話もありましたけれども、今後、また感染が拡大しないとも限らないと思います。分割管理とかいった対策は始めていることは承知していますけれども、今後またさらに感染が拡大してきた際に、影響を抑えるための新たな対策といったものは何か考えはありますか。

大臣

  分割管理もコストと手間がかかる話なので、取り組めるところは、しっかり取り組んでいただきたいと思いますし、まずは、去年の大規模な感染を受けて、飼養衛生管理の徹底をお願いしています。皆様も気を引き締めて、本シーズンに臨んでいると思いますけれども、それでも発生してしまったということで、基本に立ち返って、飼養衛生管理の徹底、できるだけ被害を最小限に抑えこむということで、オールジャパンで取り組んでいくことが大事だと思っています。

記者

  農産物の輸出の関係で、海外に日本の神戸ビーフとか模倣品を防ぐために、タイに相談窓口を置いて情報提供を求めていくと。これは、どのような効果が期待できるものなのでしょうか。

大臣

  日本の農林水産物や食品の模倣品が海外で多数発見されていることから、海外における日本の農林水産物・食品の模倣品対策として、模倣品を見つけ次第、現地で直ちに対応することができるように、輸出支援プラットフォームが海外で今、8か国・地域で展開していますが、この輸出支援プラットフォームの中に「模倣品疑義情報相談窓口」を設置することとしました。第1弾としてタイの輸出支援プラットフォームに相談窓口を設置したところですけれども、今後は、他のプラットフォーム設置国・地域にも順次設置することを予定しています。その上で、特許庁や外務省など、関係省庁との連携の下で日本の農林水産物・食品の海外における模倣品の排除を進めて、輸出の拡大を推進してまいります。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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