農林水産省・新着情報

プレスリリース

野菜の生育状況及び価格見通し(令和5年12月)について

令和5年11月29日
農林水産省

農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(令和5年12月)について、主産地等からの聞き取りを行いましたので、その結果を公表します。

1.背景

近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的として、平成23年より、主産地、卸売会社等からの聞き取りを基に、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信しています。
今回、聞き取り結果に基づく、令和5年12月の野菜の生育状況及び価格の見通しを次のとおり公表します。

2.概要:はくさい(12月前半)がお買い得込みです!!

夏の高温・干ばつにより多くの品目で高値となっていましたが、気温の低下や産地の切り替わりに伴い、12月はにんじん、ねぎ、たまねぎ以外は高温・干ばつの影響による高値は落ち着く見込みです。
また、はくさいは12月前半に出荷量が増加し、価格が平年を下回る見込みです。

「野菜を食べよう」プロジェクト

農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べよう」プロジェクトを実施しています。
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維等が豊富に含まれており、毎日を健康で元気に過ごすために欠かせない食材です。
皆さんもご自宅等で野菜をたっぷり使った料理をお楽しみください。
詳細は次のURLをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html

白菜のあんかけチャーハン
白菜のあんかけチャーハン

また、「令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ」、「cookpad 農林水産省のキッチン」、「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」でも野菜のレシピを紹介していますので、是非ご覧ください。

令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ

https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/aftercovid19/1.html

「cookpad 農林水産省のキッチン」
https://cookpad.com/kitchen/11469357(外部リンク)

「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」
https://www.alic.go.jp/y-kanri/yagyomu03_000001_00046.html(外部リンク)

はくさいを使ったおすすめレシピ
白菜のあんかけチャーハン白菜の蒸し煮(外部リンク)等】

3.主要な野菜の生育、出荷及び価格の見通し

品目 主産地
( )書きは令和4年
12月の入荷
シェア
今後の生育及び出荷見通し 12月の価格見通し
(平年(直近5か年平均)比)
だいこん 千葉(54%)
神奈川(41%)


主産県において生育は順調であり、12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
にんじん 千葉(81%)

千葉県産は8~9月の高温により細物傾向や歩留まりの低下が発生しており、12月の出荷数量は平年を下回る見込み。
全体として、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。

平年を上回って推移
はくさい 茨城(91%)

茨城県産は10月以降の気温高等により生育が前進傾向であり、12月前半の出荷数量は平年を上回る見込み。
全体として、12月前半の出荷数量は平年を上回り、価格は平年を下回る見込み。また、12月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

〈12月前半〉
平年を下回って推移

〈12月後半〉
平年並みで推移

キャベツ 愛知(52%)
千葉(27%)
茨城(10%)

茨城県産・千葉県産に加え、愛知県産の出荷が増加する。
主産県において生育は順調であり、12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ほうれんそう 群馬(44%)
茨城(33%)

主産県において生育は順調であり、12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ねぎ 千葉(24%)
茨城(24%)
埼玉(15%)


茨城県産・千葉県産の出荷に加え、埼玉県産の出荷が増加する。
各主産地とも8~9月の高温・干ばつによる生育停滞等があった中、千葉県産の生育は概ね回復するも、茨城県産・埼玉県産は細物傾向や歩留まりの低下が残り、12月の出荷数量は平年を下回る見込み。
全体として、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。

平年を上回って推移
レタス 静岡(30%)
茨城(16%)
香川(13%)
長崎(13%)
茨城県産に加え、静岡県産・香川県産の出荷が増加する。
静岡県産・長崎県産の生育は順調。茨城県産は10月以降の気温高により生育が前進しており、切り上がりが早まり、12月の出荷数量は平年を下回る見込み。香川県産は降雹による被害が発生しており、12月の出荷数量は平年を下回る見込み。
全体として、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回る見込み。

平年を上回って推移
きゅうり 宮崎(45%)
千葉(15%)
高知(13%)

群馬県産・埼玉県産の出荷が減少し、宮崎県産・千葉県産中心の出荷に切り替わる。
主産県において生育は順調であり、12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
なす 高知(60%)
福岡(20%)

福岡県産の生育は順調。高知県産は前進出荷に伴うなり疲れにより、生育がやや遅延傾向にあるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。
全体として、12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
トマト 熊本(43%)
愛知(18%)
栃木(16%)

主産県において生育は順調であり、12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ピーマン 茨城(32%)
宮崎(31%)
高知(12%)

主産県において生育は順調であり、12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ばれいしょ 北海道(81%)
長崎(18%)

北海道産は収穫及び貯蔵が完了。北海道産・長崎県産は8月から9月にかけての高温・干ばつによりやや小玉傾向であるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。全体として、12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
さといも 埼玉(71%) 埼玉県産の一部において8月~9月の高温・干ばつの影響により小玉傾向が見られるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。全体として、12月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
たまねぎ 北海道(97%)
北海道産は収穫及び貯蔵が完了しており、
8月から9月にかけての高温・干ばつの影響により歩留まりの低下に加え、小玉傾向となっている。全体として、12月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移

注:「平年並み」とは、平年(過去5か年平均)との比率が90%以上、110%以下であることを示している。

<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 102KB)

これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/

お問合せ先

農産局園芸作物課

担当者:新保、栗田、小野
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961

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