経産省・新着情報

2023年12月1日(金曜日)
10時45分~10時57分
於:本館10階記者会見室

冒頭発言

大阪出張

私から3点申し上げます。
1点目、明日2日土曜日ですが、大阪・関西万博の開催予定地である夢洲の会場を視察します。国会でもいろいろ御指摘を頂いておりますので、今回の視察で会場建設の進捗状況をしっかり確認したいと思います。
また、開幕500日前イベントが昨日開催されまして、入場チケットの前売りが始まりました。私も自分の通期のチケットを始め早速購入したところです。日本が更に世界に向けてイノベーション、技術や日本の文化をしっかり発信する機会となるよう、また、特に新しい、わくわくするような技術を国内外の人々に見ていただけるように、子供たちや若い人たちがそれを見て挑戦していこう、明日に向かって頑張ろうという気持ちになるような万博に是非していきたいと思っています。
もちろん国民の負担が少しでも減るように予算管理、コストダウンを徹底してやりたいと思いますけれども、それを行いながらすばらしい万博にしていきたいと考えています。

水産物海外販路拡大

2点目、一部の国、地域による日本産の水産物の輸入停止措置を受けまして、経済産業省では農林水産省、ジェトロと連携をして日本産水産物の海外販路拡大に取り組んできたところですが、私自身もいろいろな機会でトップセールスのような形で行ってまいりました。
今般は宮下大臣のイニシアティブで農林水産省と連携をして、新たに来週から三陸・福島を皮切りに、ホタテ、ブリなどの国内産地に海外バイヤーを招聘することとしました。
また、日本最大級の食品展示会であります「FOODEX JAPAN」、来年3月だと思いますが、海外バイヤーの招聘を大きく強化をすることにしました。引き続き関係省庁と連携して取り組んでいきたいと思います。

静岡・愛知出張

3点目、4日の月曜日、静岡県、愛知県に出張します。
まず、静岡で中部電力の浜岡原子力発電所を視察し、防波壁、あるいは1号機、2号機の建屋内を視察し、安全対策や廃炉に向けた取組も進んでいますので、その状況を確認したいと思います。
続いて愛知県でトヨタ自動車の明知工場を訪問いたします。EV製造の次世代鋳造技術であるいわゆるギガキャストの試作設備などを視察します。国際競争、EVの分野でもしっかりと勝っていくための新たなものづくりの取組、挑戦を視察したいと思っています。
その後、産業技術総合研究所の中部センターにおきまして、モビリティ用の部材に使われるセラミックスや金属の材料に関する研究開発を視察したいと思っています。中部地域ならではの最先端の製造技術の開発の取組、材料、技術を視察したいと思っています。
私から以上です。

質疑応答

大阪・関西万博

Q:冒頭大臣からも御発言ありました大阪・関西万博について1点伺わせてください。
現在会場建設費とは別に日本館の建設費などが生じることが判明しておりまして、国会では野党から予算膨張を問題視する声が出ています。また、交通インフラの整備費用等を考慮すると予算規模は一段と増加するとの見方もありますが、大臣は万博費用の全体像を示す際にどの項目まで含めるべきだとお考えでしょうか、また全体像をいつ頃示す見通しか、時期の見通しもお聞かせください。
以上です。

A:大阪・関西万博について、国会でも様々な論点で議論が行われました。先ほど申し上げたとおり魅力ある万博にしていくということと同時に徹底的な予算管理、コスト削減、これを行っていきたいと考えております。
既に御説明していますとおり、会場建設費の3分の1が国負担になります。それから、日本館の費用、それから途上国の出展支援のための費用は経済産業省と外務省が協力しています。また、安全確保に関する費用は経済産業省が担当しています。それに加えて内閣官房が機運醸成の予算があるということで、直接の経費としてはこれらが合計されるわけですが、御指摘のように万博の予算全体像についてどの項目を含めるべきかという点、その範囲を含めて今、自見大臣を中心に、関係省庁が連携して整理を進めているところですので、できるだけ早くお示しできるよう私の立場、経済産業省としても最大限協力し、できるだけ透明に進めていきたいと考えています。

OPECプラス閣僚会合

Q:昨日の夜から今朝の深夜にかけて行われたOPECプラスの閣僚級会合の結果についてお伺いさせていただきます。
まず、結果についての大臣の受け止めお聞かせくださいということと、会合の決定というのは国内ですとガソリン価格などを含む今後の原油市場の動向に大きく影響するものでもありますが、エネルギーを所管する大臣として産油国に何らかの働きかけなど、そういうことを行うこととか、お考えがあれば併せてお聞かせください。
以上です。

A:昨日11月30日に開催されたOPECプラスの閣僚会合において、2024年も、協調減産を実施する方針が再確認されました。それに加えて、一部の国がさらなる自主的な減産を決定したと承知しています。
これらの決定によりまして需給のタイト化や不透明さが増すわけですし、原油価格の高止まりにもつながりかねないと考えています。
経済産業省としては、引き続き国際的なエネルギー市場の動向、物価高を含む日本経済に及ぼす状況、影響について緊張感を持ってしっかりと注視していきたいと考えています。
同時にIEAや主要消費国との連携も強化しながら、産油国に対して生産国、消費国双方の対話、連携の重要性も指摘しながら、いろいろな機会を通じて世界の原油市場の安定化を働きかけていきたいと考えています。

※実際の発言は「2024年も1月・3月期」でしたが、事実関係を踏まえ上記のとおり修正しました。

安倍派政治資金

Q:政務について伺います。
自民党安倍派がパーティー券のノルマを超えた分を還流して直近1年間で1億円超の裏金を作っていたという報道があります。安倍派所属の衆議院議員で元事務総長として伺いますが、こうした安倍派の組織的な裏金づくりというのは知っておられたのでしょうか、また御自身はそういった裏金をキックバックしていたというような事実はあるのでしょうか、まずこれを教えてください。

A:報道は承知しています。個々の政治団体の話でありますので、政府の立場としてお答えは差し控えたいと思います。
いずれにしてもそれぞれの政治団体の責任において必要な対応、説明がなされるべきと考えています。

中国黒鉛等輸出規制

Q:黒鉛の輸出規制についてお伺いします。
中国政府が今月からリチウムイオン電池の材料に使われる黒鉛と関連品目の輸出規制を始める方針を出していますが、中国が黒鉛は世界的に高いシェアを占めるために国内の関連メーカーでも在庫の積み増しですとか代替調達先の確保などの対応の動きが進んでいますが、中国の輸出規制に関する所感と国内企業への影響や対応策についてコメントをお願いいたします。

A:まず、中国商務部が10月20日に公表した黒鉛関連品目の輸出管理措置について、本日付で施行すると承知しています。
今回の輸出管理措置について、中国側は安全保障上の措置というふうに説明しているところでありますが、我が国としては今般立ち上げた日中の輸出管理対話を活用しつつ、輸出管理措置の運用状況なども確認し、仮に我が国に対してWTOなどの国際ルールに照らして不当な措置が講じられているということであれば、ルールに基づき適切に対応したいと考えています。
なお、影響については現在精査中でありますので、コメントは差し控えたいと思います。

週刊誌報道

Q:一部の週刊誌の報道で、大臣が土地改良違反の過料をめぐって関係者にパワハラといいますか、強圧的な対応を取ったという報道がありますけれども、そのあたりの事実関係を確認させてください。

A:事実に基づくものではありませんので、文藝春秋社に対して抗議、そして削除、訂正の依頼を行ったところです。
特に、大臣室で土下座をしに来させろとか怒声を発したとありますが、大臣着任以降、土下座しろとか土下座させろといった発言をしたことは一切ありません。また、連合会の会長職は大臣就任に伴って休職していますので、それ以降理事会や総会への出席も控えておりますし、報告なども受けていませんでしたので、土下座を求めたとか、こうした事実も一切ありません。いずれにしてもこの記事の削除と訂正を求めたところです。

大阪・関西万博

Q:幹事社質問の関連なのですが、万博の全体像についてシャトルバスのルートの整備費用を含めるのか、そういうお考えはあるのかということと、あと幹事社質問に重なりますが、時期のめど、どのぐらいめどで全体像を示すおつもりなのか、お考えをお聞かせください。

A:万博予算の全体像について、含めるべき項目について、今、関係省庁で特に自見大臣の下で整理が行われていますので、経済産業省として今これに協力をして作業を進めているところです。できるだけ早くお示しできるよう作業を進めたいと考えています。

 

 

以上

最終更新日:2023年12月1日

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