経産省・新着情報

2023年12月14日(木曜日)
10時21分~10時37分
於:本館10階記者会見室

冒頭発言

お待たせいたしました。
先程、松野官房長官に辞表を提出してまいりました。
政治資金について、疑念を多くの国民の皆様に持たれて、そして捜査が行われているという中で、私自身けじめをつけるべきと判断し、国会終了を待って提出いたしました。国政が、様々な政策執行が滞ることも本意ではありませんので、このような判断をいたしました。
私自身の政治資金については、いま一度改めて政治資金報告書、通帳、管理書類、帳簿などについて改めて精査、確認作業を進めております。捜査が行われている今の段階ではこれ以上は申し上げられないわけですけれども、できるだけ早いタイミングで捜査の進捗も見ながら、私自身はしっかりと説明責任を果たしたいと考えております。
清和会の政治資金についても、あるいは私自身の政治資金についても、捜査当局から求めがあれば、全面的に協力をしていく考えであります。
いずれにしましても、このような政治資金についての疑念を抱かれ、政治不信につながっていることについては改めてお詫びしたいと思います。
私からは以上です。

質疑応答

政治資金

Q:冒頭、お伺いします。冒頭、大臣の御発言に重ねての質問となり恐縮ですが、大臣は自身の政治資金問題に関し、帳簿などを確認した上で、いずれかのタイミングで御説明される考えを示されていきますか。改めてになり恐縮ですが、パーティー収入のキックバックの有無、また、政治資金収支報告書未記載について事実関係を確認させてください。
また、先程もおっしゃっていた、いずれかの時期というのはいつ頃なのかということと、どのような形で御説明されるお考えなのか教えてください。
以上です。

A:まず私自身の政治資金についてお尋ねでありますけれども、先程も申し上げたとおり、この清和会との資金のやり取りがあったのかどうか、それから、政治資金報告書、通帳、そして管理している帳簿などの書類、こうしたものを改めてもう一度精査、確認の作業を進めているところであります。今、正に捜査が行われている段階ですので、これ以上のことは申し上げられないのですが、今、御質問にありましたとおり、捜査の進捗状況も見ながら、私自身はできるだけ早く、然るべきタイミングでしっかりと説明責任を果たしたいと考えております。
どのような形で説明していくのか、まだ今の段階で何か決めているわけではありませんけれども、しっかりと説明責任を果たしたいと考えております。

政治資金

Q:昨日の同じ安倍派の宮澤防衛副大臣がキックバックを受けて、記載しないでよいという派閥の指示があったというお話をされています。とにかくしゃべるなという派閥の指示があって、これまで記載しなかったと表明していますが、実際、その派閥からこういう指示というのはあったのでしょうか。

A:宮澤、今、代議士ですかね、副大臣、まだ辞めていないのかな、分かりませんが、宮澤さんがどのような会見、説明をされたかは承知しておりませんけれども、いずれにしても、捜査に関わる内容ですので、私からはお答えを控えたいと思います。いずれにしても、私自身は清和会に関することであれ、私自身のことであれ、全面的に捜査当局から求めがあれば、しっかりと協力していく考えです。

政治資金

Q:一部の週刊誌の報道で、大臣が小規模なパーティーを会議室で開いていて、経産省の職員を動員されていたと、その場合、これは寄附に当たるのではないかなどの指摘が出されていますけれども、この点について御説明いただけますでしょうか。

A:まず政治資金パーティーについては、まず法令にのっとって開催してきております。さらに、大臣規範がありますので、大規模なものは控えるということで、自粛をするように努めてきているところであります。
そうした中で、御指摘の会についても、実際に講師を招いて開催をしておりますので、実態はございます。来られなかった方々からは、その後、こういう状況にもなっておりますので、私自身の話を聞きたい、説明を聞きたいという声も寄せられておりますので、改めて欠席された方々への追加の懇談会のようなものを開く予定で御案内をしているところであります。
経産省の職員の方々のことについては、業務に関連する有識者の講演ということで、勉強会として私からは参加の案内をしておりまして、それぞれの判断で自主的に参加されたものと承知しております。

途中退任の所感

Q:半導体とか重要鉱物のサプライチェーンの強靱化でありますとか、原発の柏崎刈羽の再稼働も本格化しようとしています。また、来年にはエネルギー基本計画の見直しに向けた議論も活発になることが予想される中で、大臣の職を道半ばで辞することについて、どういう思いなのか聞かせていただけないでしょうか。

A:就任以来、1年4か月ぐらいだと思いますけれども、世界が大きく変わる中で直面する様々な政策課題に全力で取り組んできたところであります。日本経済がコロナ禍から脱却の回復期にあり、そして、これまでのデフレから脱却して、成長軌道に乗っていくという段階だけに、私自身それを確実なものにしたいと、改革をしっかり進めたいという思いで取り組んでまいりましたけれども、道半ばということで、大変残念な思いは持っております。
やり残した政策というのも、これはもう数え上げればきりがないぐらいにありますけれども、御指摘のようにエネルギー政策、GXの推進法、電源法を成立させて、エネルギー政策、GX政策をいよいよこれから本格的に実行していく段階という中で、非常に残念な思いを持っております。特に原子力政策については来年の5月に女川の2号機、8月に島根の2号機が再稼働に向けてそれぞれ取組を進めているという中で、柏崎刈羽も原子力規制委員会の検査が進んでおります。そうした中で、私自身はエネルギー、電力の安定供給、そして電力価格の安定という観点から、再稼働が最も重要な一つだと考えておりましたので、大変残念であります。
また、それを私自身が携われなかったという意味で大変残念でありますが、あわせて、来年には、来年度上期には六ヶ所の施設が再稼働していく、そして、むつの中間貯蔵施設も稼働するという予定になっておりますので、来年はこうした原子力の核燃料サイクルの実現、そして、原子力政策を更に大きく前に進める、そういう年だと思っておりましたので、大変残念な思いは持っておりますが、しっかりと経産省挙げて、そして後任の大臣がしっかりと進めてくれるということを期待しております。
半導体については、二度の補正予算も含めて、ラピダス、そして様々なサプライチェーンの強靱化進めてまいりました。これから、更に生成AIとか、量子とか、核融合とか、新しい時代の技術を日本がリードしてやっていくべきときだと思っておりましたので、これも、どういう立場になってもしっかりと経産省の取組を応援していきたいと考えております。
いずれにしましても、経済産業政策、特にこの新しい時代の産業政策は私のライフワークともいうべき取組ですので、しっかりと経産省の取組を応援していきたいと思います。当面は、先程申し上げましたとおり、まずは捜査当局に全面的に協力をして、私自身、できるだけ早く説明責任を果たしていきたいと考えております。

政治資金

Q:今回、派閥の政治資金問題がきっかけとなり、安倍派の大臣が交代することになりました。一部の報道では、西村大臣のキックバック、ほかの方たちよりも額は大きくないのではないかという見方もあります。改めまして、今回の件をどのように受け止めておられるか、また納得した上での辞任かどうかお聞かせいただけますでしょうか。

A:まず、政治資金のことについて、国民の多くの皆様に疑念を抱かれ、そして実際に捜査が行われているということでありますので、私自身も清和会の一員でありますし、責任を強く感じているところであります。私自身の政治資金についても、様々な報道がなされ、疑念が持たれておりますので、いま一度精査をして、捜査当局にも求めがあれば全面的に協力をして、そして然るべきタイミングでしっかりと説明をしていきたいと考えております。
私自身は、やはりけじめをつけるべきという判断をして、辞表を提出したところであります。

政治資金

Q:今日もちょっと、捜査を理由に説明いただけないことが多くて本当に残念ではあります。私は、政治家は同じぐらい国民に対する政治的信頼という意味で、誠実的な説明、非常に大事だと思っていますので、それは果たしていっていただきたいなという、これは私の意見ですが。
事実関係で、一つ報道で大事なことがあるので確認できればと思います。
2021年11月、安倍総理のことです。安倍総理が退任されて会長に就任された後、これ2022年2月という話なんですが、いわゆる裏金問題の事実を知り得て、2か月後に事務総長に釘を刺したと。このときの事務総長は西村大臣でした。
もう一つ、こういう話もありまして、2022年5月に開いた清和会のパーティーは、収入、例年に比べて少し少ないという状況もあるんですが、いわゆるキックバック方式をなくしたということも話出ていまして、この話も西村大臣の事務総長時代でした。
つまり、西村大臣はこの流れ、裏金問題を一つ修正させようとして動いたのではないかという話があるんですが、この流れというか、この話ですね、御説明できることがあれば是非話しておいていただければと思います。よろしくお願いします。

A:様々な報道がなされておりまして、私自身全てを把握しているわけではありませんけれども、いずれにしても、清和会においても様々な記録、書類なども精査をされていると聞いていますし、私自身も改めて自分自身のことを含めて、精査、確認をしております。
今は正に捜査が行われている段階ですので、これ以上は申し上げられませんけれども、しっかりと求めがあれば協力して、そして然るべきタイミングでしっかりと説明責任を果たしたいと考えております。

以上

最終更新日:2023年12月14日

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