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2023年12月18日

【2023年12月21日発表資料追加】AZEC首脳会合におけるダニエル・ヤーギン氏のスピーチ原稿を掲載しました。
【2023年12月19日発表資料訂正】発表資料タイトル及び添付資料名の訂正を行いました。

日ASEAN友好協力50周年特別首脳会議の機会を捉え、令和5年12月18日、アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)首脳会合が開催されました。日本から岸田内閣総理大臣、齋藤経済産業大臣、村井官房副長官、穂坂外務大臣政務官、朝日環境大臣政務官が出席したほか、AZECパートナー国(※)の首脳が参加し、AZECの考え方や活動に係る議論を実施しました。

AZEC首脳会合では、岸田総理大臣から、「多様な道筋による、ネットゼロ」という共通目標の達成や、「脱炭素・経済成長・エネルギー安全保障」の同時実現という3つのブレークスルーの重要性を発信しました。その上で、次世代のGX技術の開発や導入加速に向けた日本の取組に触れつつ、AZEC構想を通じて日本の技術や経験を共有していく意思を表明しました。具体的には、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)に設立される「アジア・ゼロエミッションセンター」を通じた政策協調、ゼロエミッション工業団地の形成などの協力案件を通じたグリーンサプライチェーンの構築、「AZECを支援する賢人会議(AZECアドボカシーグループ)」による経済界同士の連携、トランジション・ファイナンスの推進、などを提案しました。
加えて、齋藤大臣が、本年3月に開催した第1回AZEC閣僚会合及び協力の進展につき、報告を行いました。齋藤大臣から、AZECにおいて:
(1)ロードマップ策定支援など、アジアの政策ニーズに寄り添った取組が進展している点、
(2)太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス、水素・アンモニア、LNG、合成燃料、CCUS、省エネ、産業の脱炭素化など、幅広い分野で具体的なプロジェクトが進められており、これまで企業間のMOUが約70件締結され、合計で約350件もの協力が進行中である点、
(3)エネルギー・トランジションに関してこれまで約8500人の人材育成を支援してきている点、
など、顕著な進展が見られる旨発言しました。

AZECパートナー国の首脳からは、AZECの考え方への幅広い支持、及びAZECの活動への高い期待が表明されました。また、有識者として参加したダニエル・ヤーギン氏からは、現実的なエネルギー・トランジションの重要性について言及がありました。
このほか、AZECの原則や協力の方向性を示す「AZEC首脳共同声明」が採択されました。最後に、次の50年を見据えて、今後もAZEC構想の下での取組を通じて、アジアの脱炭素化及び世界の持続的な発展にパートナー国とともに貢献していくことを強調しました。
AZEC首脳会合終了後には、岸田総理大臣、ジョコ・インドネシア大統領、及び齋藤大臣の立合いのもと、経団連・ASEANビジネス諮問委員会・ERIAによる、AZEC構想支援と「AZECを支援する賢人会議(AZECアドボカシーグループ)」立上げに係る共同声明発表記念撮影が実施されました。

 

※ AZECパートナー国(アルファベット順):
オーストラリア連邦、ブルネイ・ダルサラーム国、カンボジア王国、インドネシア共和国、日本、ラオス人民民主共和国、マレーシア、フィリピン共和国、シンガポール共和国、タイ王国、ベトナム社会主義共和国

 

  • 写真1記念写真(内閣広報室提供)
  • 写真2会合写真(内閣広報室提供)
  • 写真3会合写真(内閣広報室提供)
  • 写真4会合写真
  • 写真5賢人会議記念写真(内閣広報室提供)

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