農林水産省・新着情報

坂本農林水産大臣記者会見概要

日時 令和5年12月22日(金曜日)10時37分~10時43分 於: 本省講堂
主な質疑事項
  • 令和6年度農林水産関係予算について
  • 基金の点検・見直しの実施について
  • 日本産ホタテの米国への輸出について

質疑応答

記者

  2024年度当初の農林水産予算について、昨日、党の部会で今年度よりも3億円増となる予算が示されました。本日、閣議決定されると思いますが、来年度予算についての評価を聞かせてください。

大臣

  本日、17時からの臨時閣議で決定されるので、具体的な金額についてのコメントは差し控えますが、令和6年度当初予算については、次期通常国会に食料・農業・農村基本法の改正案を提出することから、農業の改革元年として、それにふさわしい予算を確保することができたと考えています。先の国会で認められた、令和5年度補正予算と当初予算とを一体として、食料安全保障の強化、環境対応、人口減少への対応といった農政の改革にしっかりと取り組んでまいります。

記者

  国の基金の見直しについて伺います。20日に政府のデジタル行財政改革会議が開かれ、国の基金について終了期限の設定等の見直しをする方針が示されました。農水省として、TPP対策等の既存の基金について、今後どう対応するお考えかお聞かせください。

大臣

  20日開催の「デジタル行財政改革会議」において決定された「デジタル行財政改革中間とりまとめ」に基金の点検・見直しの横断的な方針が盛り込まれたところです。これを受けて、本日の閣僚懇において、河野行政改革担当大臣から、年度内を目途に、基金全体の点検を行う旨の報告がありました。農林水産省における基金事業についても、政府方針を踏まえながら、適切に点検を実施してまいります。11月11日に開催された「秋のレビュー」において取り上げられたTPP関連対策の二つの基金(担い手経営発展支援基金及び産地パワーアップ事業基金)については、TPP批准時の経緯も踏まえて、適切に対応を検討します。

記者

  ジェトロが日本産ホタテの加工について、ベトナムに続き、メキシコでも行うという報道がありました。これに対しての受け止めと期待などあればお伺いできますか。

大臣

  農林水産省は、ジェトロ等と連携し、これまで中国で殻むきがされていたホタテ貝について、中国以外での第三国での殻むきを行い、アメリカ等へ輸出するルートの構築を進めているところです。特にメキシコについては、1つは日本から殻付きのホタテの輸出が可能であること、2つ目はホタテの殻むきが可能な加工施設があること、3つ目はアメリカ市場に近いことなどから、現地の施設の受け入れ能力などを調査しているところです。今後、準備が整えば商談のためのミッション派遣を行えるよう調整をしてまいります。

記者

  来年度予算のことですが、大臣は農業の改革元年という言葉をおっしゃいました。一方で、予算総額としては、割と横ばいで、これはメリハリをつけたということになるのでしょうか。食料安全保障も、水田活用の直接支払交付金も逆に減っているのですが、農業の改革元年というポイントを教えてもらえませんでしょうか。

大臣

  総額については、鈴木財務大臣も大臣折衝のときに、特段の配慮を行うとおっしゃっていただきましたので、その趣旨に沿ったものが出ていると理解しています。閣議決定の前であるため、具体的なコメントは差し控えさせていただきます。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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