外務省・新着情報

令和5年12月28日

 12月23日から26日にかけて、深澤陽一外務大臣政務官は、「日・サウジ・ビジョン2030」第7回閣僚会合への出席のため、サウジアラビア王国を訪問したところ、概要は以下のとおりです。
 今回の訪問は、「日・サウジ・ビジョン2030」第7回閣僚会合への出席を主目的として行われたものであり、この訪問の機会に、深澤政務官は、サウジアラビアの外務副大臣との会談に加え、日・サウジ両国の協力分野の裾野を広げるべく、人的交流、文化、スポーツ及び教育・学術分野のサウジ政府関係者等と会談を行いました。

1 ホレイジー外務副大臣との会談

深澤外務大臣政務官とホレイジー副外相との会談の様子 ホレイジー副外相との会談
  1. 12月24日、深澤政務官は、ワリード・ビン・アブドゥルカリーム・アル・ホレイジー・サウジアラビア外務副大臣(H.E. Eng. Waleed bin Abdulkarim Al-Khuraiji, Vice Minister of Foreign Affairs, Kingdom of Saudi Arabia)と会談しました。
  2. 冒頭、深澤政務官から、日本はサウジとの戦略的パートナーシップを非常に重視しており、首脳・閣僚級の要人往来を通じて、幅広い分野における協力関係が進展していることを嬉しく思う旨述べました。これに対し、ホレイジー外務副大臣から、日・サウジ両国は強固な関係にあり、日本は、サウジ・ビジョン2030に関連する特別な協力枠組みを持つ数少ない国であり、あらゆる分野における貴国との協力を拡大していきたい旨述べました。双方は、2025年の日本とサウジアラビアの外交関係樹立70周年に向け、二国間関係を更に強化すべく協力していくことで一致しました。
  3. また、双方は、緊迫化するガザ情勢を中心に、中東地域情勢に関する意見交換を行い、ガザ情勢について、深澤政務官からは、人質の解放、人道状況の改善、事態の沈静化に向けた努力を粘り強く積極的に続けるとの姿勢に変わりはない旨述べました。これに対し、ホレイジー副大臣から、現在の状況に関するサウジ側の立場についての説明があり、双方は、ガザ地区における人道状況の改善や事態の早期沈静化に向けて、両国が引き続き意思疎通を継続していくことを確認しました。

2 カーディ・スポーツ副大臣との会談

深澤外務大臣政務官とカーディ・スポーツ副大臣との会談の様子 カーディ・スポーツ副大臣との会談
  1. 12月24日、深澤政務官は、バドル・アル・カーディ・サウジアラビア・スポーツ副大臣(H.E. Bader Al-Kadi, Vice Minister of Sport, Kingdom of Saudi Arabia)と会談しました。
  2. 冒頭、深澤政務官から、サウジアラビアが2034年FIFAワールドカップの唯一の開催候補国になったことに対する祝意を述べました。これに対し、カーディ副大臣から、先般ジッダで開催されたFIFAクラブワールドカップを始めとする国際スポーツ大会の開催を通じた、サウジアラビア国内におけるスポーツ振興のための取組等について説明があり、両者は、スポーツ分野における更なる協力の可能性について意見交換を行いました。
  3. また、同会談後、深澤政務官は、シェフリー・サウジアラビア空手連盟会長と意見交換を行い、スポーツ分野における今後の協力の可能性について協議しました。意見交換後には、サウジの青少年による空手の演舞が披露されました。
  4. さらに、深澤政務官は、ファイサルEスポーツ連盟会長殿下と意見交換を行いました。ファイサル会長殿下から、サウジアラビア国内でのEスポーツ振興に向けた取組等について説明があり、両者は、Eスポーツ分野における今後の協力の可能性について協議しました。
空手をするサウジの青少年と交流する深澤外務大臣政務官 サウジの青少年との交流
深澤外務大臣政務官とファイサルEスポーツ連盟会長殿下との意見交換の際の記念写真 ファイサルEスポーツ連盟会長殿下との意見交換

4 ハミードディーン政府観光局長官とのワーキングランチ

(写真)深澤外務大臣政務官とハミードディーン政府観光局長官 ハミードディーン政府観光局長官とのワーキングランチ
ディルイーヤ遺跡を視察する深澤外務大臣政務官 ディルイーヤ遺跡視察
  1. 12月25日、深澤政務官は、訪問中のサウジアラビア・リヤドにおいて、ファハド・ハミードディーン・サウジアラビア政府観光局長官(Mr. Fahad Hamidaddin, CEO of the Saudi Tourism Authority)とのワーキングランチを行いました。
  2. 深澤政務官から、サウジアラビア人を対象とする査証緩和措置を通じた、両国間の人的交流促進に向けた取組等を紹介しました。これに対し、ハミードディーン長官から、7月の岸田総理のジッダ訪問時に署名された両政府の観光当局間の覚書も踏まえ、往来の活性化と更なる協力の進展に対する期待が表明され、両者は、観光分野における更なる協力の可能性について協議しました。
  3. また、ワーキングランチに先立ち、深澤政務官は、サウジアラビアの歴史的・文化的景観を復元したディルイーヤ遺跡を視察しました。

5 タウク文化大臣補佐官との会談

深澤外務大臣政務官とタウク文化大臣補佐官との会談の様子 タウク文化大臣補佐官との会談
深澤外務大臣政務官のマンガ・プロダクションズ社視察の際の関係者との記念写真 マンガ・プロダクションズ社視察
  1. 12月25日、深澤政務官は、訪問中のサウジアラビア・リヤドにおいて、ラカン・アル・タウク・サウジアラビア文化大臣補佐官(H.E. Rakan Altouq, Assistant Minister of Culture, Kingdom of Saudi Arabia)と会談しました。
  2. 冒頭、深澤政務官から、2030年リヤド万博開催の決定に祝意を述べるとともに、2025年の大阪・関西万博からリヤドへとバトンを引き継げるよう協力していきたい旨述べました。これに対し、タウク文化大臣補佐官から、文化分野における日本との更に幅広い協力を推進したいとの期待が表明され、双方は、2025年の日本とサウジアラビアの外交関係樹立70周年に向け、二国間関係を更に強化すべく協力していくことで一致しました。
  3. また、同会談に先立ち、12月24日、深澤政務官は、オリジナル作品の制作や世界中で「グレンダイザー」等の日本のアニメの配給等を手がけるマンガ・プロダクションズ社を視察し、ブハーリー同社CEOと意見交換を行い、アニメ・マンガ及びエンタメ分野における更なる協力の可能性について協議しました。

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