外務省・新着情報

令和6年1月29日
「紛争や混乱に揺れる国で活躍する日本人女性」の予告編動画です」ナビゲーター:中野美奈子さん。

動画配信中の予告編は上のサムネイルをクリック

 ロシアによるウクライナ侵略をはじめ、国際秩序を揺るがす事態が世界で発生している中、外交的にも重要な女性・平和・安全保障(WPS: Women, Peace and Security)を念頭に、紛争やその後の混乱にある国で働く日本人女性に焦点を当て、協力の意義、困難などを題材としたドキュメンタリー動画です。

 本動画のナビゲーターを務めるフリーアナウンサーの中野美奈子氏の進行により、それぞれの現場で日本の強みとされるきめ細やかな支援とはどのようなものかその実像に迫ります。ここでは争い予防、国際標準カルテMDS(Minimum Data Set)、女性や貧困層への人道支援に関する取組に携わる3名の女性をご紹介します。

争いの予兆を察知して、自分たちで防げる社会の実現を目指す

瀬谷氏が自身の想いについて語る様子。
瀬谷 ルミ子(認定NPO法人REALs リアルズReach Alternatives リーチオルタナティブズ理事長)
南スーダンやアフガニスタンなど中東アフリカやアジアを中心に長年にわたる内戦に苦しむ国々で、現地の人たちを中心に据えた争い予防への取組を行っている。彼ら自身が平和を維持する仕組みを作ってもらうこと、それが持続的な平和につながっていく、さらに平和を築く取組は日本でも活用できると瀬谷氏は語る。

WHOの国際標準として採択されたカルテMDS(Minimum Data Set

幅野氏が自身の想いについて語る様子。
幅野 由樹子(独立行政法人国際協力機構(JICA)国際緊急援助隊事務局)
海外で地震などの災害が起きたとき、急遽派遣される日本の国際緊急援助隊。派遣される現場では患者の健康状態や衛生状態などをカルテにし、そのデータを抽出、緊急医療チーム調整本部に日報として提出しデータを集積することで、自然災害の全体像を把握することが可能になり、物資の配布や感染症対策などの効率を高めている。日本は数多くの自然災害に見舞われてきたからこそ生み出せたこのシステムは世界の被災地支援に役立っている。戦争や自然災害といった現実に直面しながらも、現在もMDSの運用をどう改善していくか検討を行い、最大限できることを実直に届けようとする想いに触れる。

女性が個人としても集団としても意思決定に参画し、その中で可能性を十分に発揮して、その努力がきちんと評価される社会をつくる

内野氏が自身の想いについて語る様子。
内野 恵美めぐみ(UNOPSアフガニスタン国事務所 事業開発課長・パートナーシップ専門官)
ジェンダーや女性のエンパワーメントに関心があり、女性だから自分の人生の選択肢が狭まってしまうことやハラスメントの被害にあってしまうことがあることに問題意識を持っていた内野氏。女性や貧困に苦しむ人を対象に緊急の雇用機会を提供する形や働くことができない方には現物での支給による支援を行い、厳しい環境下にあっても支援の受け手になる人の主体性や立ち上がる力を信じて寄り添い続けている。

中野 美奈子(ナビゲーター)

ナビゲーターを務めるフリーアナウンサー中野美奈子氏の紹介画像。
プロフィール
1979年12月14日生まれ。2002年フジテレビジョン入社後、「めざましテレビ」や「情報プレゼンターとくダネ!」などの番組を担当。2012年からはフリーアナウンサーとして活動。丸亀市文化観光大使(2013年)や少子化対策などを議論する政府の有識者会議「こども未来戦略会議」の民間委員に起用される(2023年)など、幅広く活躍している。

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