外務省・新着情報

令和6年1月11日

 1月11日、トンガ王国の首都ヌクアロファにおいて、稲垣久生・次期駐トンガ王国日本国特命全権大使と、農業・食糧・林業大臣であるフォヘ卿(Lord Fohe, Minister for Agriculture, Food and Forests of the Kingdom of Tonga)との間で、供与限度額3.00億円の農産品加工・研究開発機材供与による経済成長基盤強化のための無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. トンガ王国は、食料品の多くを海外からの輸入に頼っており、同国政府は新商品の開発と加工による保存可能な食品の生産を通じた食料安全保障と貿易拡大の2つの強化を目指しています。しかし、同国政府が所有する食品加工機材では限られた商品しか開発できないほか、観光関連税収の落ち込みや度重なる自然災害により予算確保が困難な状況にあります。
  2. この協力では、トンガ政府に対して、農産品加工・研究開発機材を供与することにより、農産品の輸出拡大及び食料安全保障の強化を通じた同国の経済成長基盤の強化に寄与することが期待されます。
  3. 我が国は、2021年7月に開催した第9回太平洋・島サミット(PALM9)において、「持続可能で強靱な経済発展の基盤強化」を今後3年間の重点分野の一つとして表明しており、本件協力はこれを具体化するものでもあります。
(参考)トンガ王国基礎データ

 トンガ王国は、面積720平方キロメートル、人口約10.6万人(2022年、世界銀行)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)は4,930米ドル(2021年、世界銀行)。


発信元サイトへ