外務省・新着情報

令和6年1月11日
ホフマンスキ国際刑事裁判所所長と握手をする上川外務大臣
上川外務大臣とホフマンスキ国際刑事裁判所所長の会談の様子

 現地時間1月11日午後2時30分(日本時間同日午後10時30分)から約30分間、オランダを訪問中の上川陽子外務大臣は、ホフマンスキ国際刑事裁判所所長(H.E. Judge Piotr Hofmanski, President of the International Criminal Court)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。会談の冒頭、ホフマンスキ所長から能登半島地震へのお見舞いの言葉があり、上川大臣から謝意を伝えました。

  1.  ホフマンスキ所長からの歓迎の言葉を受け、上川大臣から、平和のために国際社会における「法の支配」を推進し、「人間の尊厳」を守り強化するために貢献していく日本の決意を述べるとともに、「法の支配」や「人間の尊厳」に対するICCの貢献への重視を示すために日本の外務大臣として初めてICCを訪問した旨述べました。
  2.  上川大臣から、最大の分担金拠出、赤根智子判事等の日本人裁判官の輩出や検事の派遣、女性・平和・安全保障(WPS)と軌を一にする紛争下の性的暴力被害者支援のための被害者信託基金(TFV)への拠出など、ICCに対する日本の一貫した支援に言及しつつ、今般、ICCへのサイバー攻撃対策のために新設されたセキュリティ特別基金への拠出も新たに決定した旨伝達し、日本としてICCの取組を引き続き支持・支援していく考えを強調しました。 これに対し、ホフマンスキ所長から、財政面及び人材面での貢献を中心とする日本によるICCへの支援に深い謝意が示されました。
  3.  双方は、ICCに関するローマ規程締約国を増やすために日本とICCとの連携・協力を更に強化していくこととし、特にアジア太平洋地域におけるICC普及のための方策を共に模索していくことを確認しました。
  4.  上川大臣から、JICAや国連アジア極東犯罪防止研究所(UNAFEI)によるアフリカ等での法制度整備支援や人材育成の実績を紹介し、双方は、これらの分野でも連携を強化することを確認しました。また、双方は、邦人職員の増加に向けて共に協力していくことで一致しました。

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