外務省・新着情報

令和6年1月13日
ジョリー外相と握手する上川外務大臣
日加外相会談の様子

 現地時間1月13日午前9時40分(日本時間同日午後11時40分)から約100分間、カナダ・モントリオール訪問中の上川陽子外務大臣は、メラニー・ジョリー・カナダ外務大臣(The Honourable Mélanie Joly, Minister of Foreign Affairs of Canada)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、9年ぶりにカナダを訪問しジョリー外相にお会いできることを嬉しく思う旨述べました。これに対し、ジョリー外相から、上川大臣のカナダ訪問を待ちわびていた、特に自分の出身地であるモントリオールでお迎えできることを心よりうれしく思う旨発言がありました。また、上川大臣は、能登半島地震及び羽田空港での航空機衝突事故に対するカナダ政府からのお見舞いを受けたことに対して謝意を伝えました。
  2. 両外相は、国際社会が直面する課題は山積し、日加間、そしてG7における緊密な連携がますます重要となっている中、日加の協力及びG7の取組を一層推進していくことで一致しました。
  3. 両外相は、同日総統選挙が実施された台湾、中国、東南アジアや島嶼国、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮情勢等インド太平洋地域情勢について意見交換を行いました。
  4. 上川大臣から、中東情勢について、人質の即時解放、人道状況の改善、そして事態の早期沈静化に向け、また事態の中東地域全体への波及を防ぐため、カナダを含む同志国とよく連携していきたい旨述べました。ウクライナ情勢については、上川大臣から、自身のウクライナ訪問に触れつつ、女性・平和・安全保障(WPS)の視点を踏まえた取組における貢献を始め日本が率先してウクライナへの連帯を示していく旨述べました。これに対し、ジョリー外相から、カナダの外交努力や地域情勢に係る考え方等について説明があり、両外相は、日加、G7及び同志国において緊密に連携していくことで一致しました。
  5. 両外相は、「自由で開かれたインド太平洋に資する日加アクションプラン」発表から1年が経過したことを受け、同アクションプランの進捗状況を確認し、法の支配分野やエネルギー安全保障、重要鉱物サプライチェーンの強靱化等において進展が見られることを評価しました。また、特にWPSや北極等に関して、今後日加間で協力を推進していくことで一致しました。
  6. 両外相は、本年カナダが議長を務めるCPTPPについて、戦略的な観点を踏まえて率直な議論を行い、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。
  7. 両外相は、JETプログラムやカケハシ・プロジェクトを始めとする人的交流が日加の外交を下支えしていることを歓迎し、人的交流の促進をハイレベルで支援していくことで一致しました。
  8. 両外相は、2025年大阪・関西万博の成功に向け両国で協力していくことで一致したほか、現実的かつ実践的な取組を通じて「核兵器のない世界」に向けて緊密に連携していくことで一致しました。

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