外務省・新着情報

令和6年1月16日

 1月10日から16日まで、穂坂外務大臣政務官は、ホンジュラス共和国及びグアテマラ共和国を訪問しました。概要は以下のとおりです。

1 ホンジュラス共和国への訪問(1月10-12日)

(1)カストロ大統領との立ち話

カストロ大統領と握手しながら記念撮影をする穂坂政務官

 1月11日、穂坂政務官は、無償資金協力及び円借款交換公文署名式(以下1(5))に出席したイリス・シオマラ・カストロ・サルミエント・ホンジュラス大統領(H.E. Ms. Iris Xiomara Castro Sarmiento, President of the Republic of Honduras)と立ち話を行いました。
 穂坂政務官からは、ホンジュラスは重要なパートナーであり、引き続き二国間関係を深化させていきたい旨述べました。また、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」のビジョンの具体化にも資する「ドライ・キャナル構想」の実現に向け、日本として国際社会とも連携しながら協力していきたい旨述べました。
 カストロ大統領は、日本の継続的な支援に感謝を表するとともに、日本とホンジュラスの友好・協力関係を一層強化していきたい旨述べました。

(2)レイナ外務・国際協力大臣との会談

レイナ外務・国際協力大臣との会談の様子
意見交換をしている様子

 1月10日、穂坂政務官は、エドゥアルド・エンリケ・レイナ・ガルシア・ホンジュラス外務・国際協力大臣(H.E. Mr. Eduardo Enrique Reina García, Secretary of Foreign Affairs and International Cooperation of the Republic of Honduras) と会談しました。
 穂坂政務官からは、本年(2024年)前期に中米統合機構(SICA)議長国、また本年ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)議長国を務めるホンジュラスとの間で、両国間及び中南米地域における協力を一層進展させていきたい旨述べました。
 レイナ外相からは、日本のホンジュラスに対する支援への謝意が伝えられるとともに、要人往来を含め、様々な分野で日本との協力を深めていきたいとの考えが示されました。また両者は、地域情勢、国際場裡における協力等について意見交換を行いました。
 さらに両者は、北朝鮮をめぐる諸課題やウクライナ等の地域情勢についても意見交換を行い、レイナ外相から多国間システムに基づく平和の実現への重要性が示されるとともに、ALPS処理水の海洋放出につき穂坂政務官の説明への理解が示されました。
 更に、ホンジュラス政府が推進する大西洋及び太平洋を結ぶ「ドライ・キャナル」構想についても意見交換が行われました。

(3)トーレス外務・国際協力筆頭次官との意見交換

トーレス外務・国際協力筆頭次官と握手する穂坂政務官
トーレス外務・国際協力筆頭次官との意見交換の様子

 1月10日、穂坂政務官は、レイナ外相表敬(上記1(2))に続き、トーレス外務・国際協力筆頭次官(H.E. Mr. Gerardo José Antonio Torres Zelaya, Deputy Secretary of Foreign Affairs and International Cooperation of the Republic of Honduras)と意見交換を行いました。穂坂政務官からは、本年(2024年)前期に中米統合機構(SICA)議長国、また本年ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)議長国を務めるホンジュラスとの間で、両国間及び中南米地域における協力を一層進展させていきたい旨述べました。
 トーレス筆頭次官からは、日本のホンジュラスに対する支援への謝意が伝えられるとともに、要人往来を含め、様々な分野で日本との協力を深めていきたいとの考えが示されました。また両者は、地域情勢、国際場裡における協力等について意見交換を行いました。

(4)レドンド国会議長表敬

レドンド国会議長表敬の様子
レドンド国会議長と握手しながら記念撮影をする穂坂政務官

 1月11日、穂坂政務官は、ルイス・ロランド・レドンド・ギファロ・ホンジュラス国会議長(H.E. Mr. Luis Rolando Redondo Guifarro, President of the National Congress)を表敬しました。レドンド国会議長は、保健医療分野や経済社会開発分野におけるこれまでの日本の支援に謝意を表した上で、議員間交流を促進していきたい旨述べました。穂坂政務官は、議員間交流も含めた両国間の関係深化への期待を述べました。

(5)無償資金協力及び円借款交換公文等署名式

カストロ大統領と握手をする穂坂政務官
無償資金協力及び円借款交換公文等署名式の様子

 1月11日、穂坂政務官は、大統領宮殿においてカストロ大統領同席の下で行われた無償資金協力「国道六号線橋梁建設計画」(供与額28.63億円)及び円借款「持続可能な開発に向けた透明性及び健全性向上プログラム・ローン」(供与限度額:130.90億円)の交換公文等署名式に立ち会いました。署名式において穂坂政務官は、このような取組はいずれも国際社会における「人間の尊厳」の実現を目指す日本の外交指針に則したものであり、今後もこのような協力を通じ、ホンジュラスの発展に貢献し、二国間関係を更に進展させていきたいと述べました。

(6)その他

テグシガルパ市内を視察する穂坂政務官
地滑り防止工事等を実施したテグシガルパ市内エルベリンチェ地区を視察する穂坂政務官

 1月11日、穂坂政務官は、日本政府による無償資金協力等によって建設・整備されたテグシガルパ市内のフアン・ラモン・モリーナ橋、エル・チレ橋、フアナライネス公園及び地滑り防止工事等を実施したテグシガルパ市内エルベリンチェ地区を視察しました。

 同日には、ホンジュラス在住日本人と懇談を行ったほか、ホンジュラス各地で活躍するJICA海外協力隊との意見交換も行いました。

2 グアテマラ共和国への訪問(1月12-15日)

(1)グアテマラ大統領就任式への出席

グアテマラ大統領就任式に出席する穂坂政務官
国立劇場で記念撮影に応じる穂坂政務官

 1月14日、首都グアテマラ市の国立劇場において、セサル・ベルナルド・アレバロ・デ・レオン大統領(H.E. Dr. César Bernardo Arévalo de León, President of the Republic of Guatemala)の就任式典が行われ、穂坂政務官は我が国特派大使として出席しました。
 これに先立つ13日、穂坂特派大使は、アレハンドロ・エドゥアルド・ジャマテイ・ファジャ・グアテマラ大統領(当時)(H.E. Dr. Alejandro Eduardo Giammattei Falla, then President of the Republic of Guatemala)による接見を受けました。穂坂特派大使はジャマテイ大統領に対し、能登半島地震を受けたグアテマラの連帯の表明に謝意を表した上で、同大統領のこれまでの二国間関係強化への尽力への謝意を伝えました。

(2)アレバロ大統領表敬

アレバロ大統領と記念撮影をする穂坂政務官
穂坂政務官によるアレバロ大統領表敬の様子

 穂坂特派大使は、13日、約15分間、アレバロ次期大統領(当時)を表敬しました。表敬には、カルロス・ラミロ・マルティネス次期外務大臣(当時)(H.E. Mr. Carlos Ramiro Martínez, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Guatemala)が同席しました。
 穂坂特派大使からは、大統領就任への祝意を表明するとともに、岸田文雄内閣総理大臣から同次期大統領に対し祝意を伝達する親書を手交し、民主主義擁護に向けた同次期大統領の姿勢に対する評価を表明しました。
 アレバロ次期大統領からは、穂坂特派大使のグアテマラ訪問を歓迎するとともに、今次大統領就任式における日本をはじめとする諸外国のプレゼンスは民主主義擁護の観点から重要である旨述べるとともに、日本によるこれまでの協力実績は良く承知しており、重要な友好国である日本との二国間関係を一層強化することへの期待を述べました。
 穂坂特派大使はさらに、日本の「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現や、ウクライナ情勢、北朝鮮問題の解決等を含め、国際場裡において一層協力していきたい旨述べました。これに対しアレバロ次期大統領は、二国間及び国際場裡におけるより一層の協力のため、緊密に連携していきたい旨述べました。

(3)エレラ副大統領表敬

エレラ副大統領と意見交換をする穂坂政務官
エレラ副大統領と握手しながら記念撮影をする穂坂政務官

 また、穂坂特派大使は、13日に約30分間、カリン・ラリッサ・エレラ・アギラール次期副大統領(当時)(H.E. Dr. Karin Larissa Herrera Aguilar, Vice President of the Republic of Guatemala)を表敬しました。表敬には、ガブリエラ・ガルシア・キン次期経済大臣(当時)(H.E. Ms. Gabriela García-Quinn, Minister of Economy of the Republic of Guatemala)及びジャスミン・デ・ラ・ベガ次期通信インフラ住宅大臣(当時)(Ms. Jazmín de la Vega, Minister of Communications, Infrastructure and Housing)も同席しました。
 冒頭、エレラ副大統領から、能登半島地震への哀悼とお見舞いのメッセージが述べられ、これに対し穂坂特派大使から謝意を述べました。
 穂坂特派大使からは、日本が一貫してグアテマラの持続可能な社会・経済開発に対する支援にコミットしてきた旨述べるとともに、国際場裡における両国の幅広い協力関係について述べ、二国間及び国際場裡における一層の協力のため、緊密に連携したいと述べました。
 エレラ副大統領からは、日本からのこれまでの協力に謝意を述べるとともに、雇用創出を含めた貧困層の生活改善や環境分野等の課題において一層協力していきたい旨述べました。

(4)ブカロ外務大臣(当時)表敬

ブカロ外務大臣(当時)を表敬する穂坂政務官
ブカロ外務大臣(当時)と握手しながら記念撮影をする穂坂政務官

 穂坂特派大使は、13日に約20分間、マリオ・アドルフォ・ブカロ・フローレス外務大臣(当時)(H.E. Mr. Mario Adolfo Búcaro Flores, then Minister of Foreign Affairs of the Republic of Guatemala)を表敬しました。
 穂坂特派大使は、FOIPの実現や、北朝鮮による核・ミサイル等、我が国が重視する諸課題へのブカロ外務大臣によるこれまでの支持に感謝を表明しました。
 ブカロ外務大臣は、核軍縮・非核化への取組に言及し、価値や原則を共有している日本との関係の重要性につき述べつつ、日本が実施してきた様々な支援に対する謝意を表明しました。

(5)その他

グアテマラ国家文民警察本部を訪問する穂坂政務官
グアテマラ各地で活躍するJICA海外協力隊と記念撮影をする穂坂政務官
進出企業関係者と記念撮影をする穂坂政務官

 1月13日及び14日、穂坂政務官は、日本政府による技術協力「地域警察プロジェクト」が行われているグアテマラ国家文民警察本部を訪問したほか、グアテマラ各地で活躍するJICA海外協力隊との懇談、進出企業関係者等との意見交換を行いました。


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