外務省・新着情報

令和6年1月20日
(左から)小林麻紀外務報道官、オスタップ・スリヴィンスキー氏、ロバート キャンベル氏

 1月19日、午後4時50分から約40分間、国際交流基金により訪日招聘中の、「戦争語彙集」の著者であるオスタップ・スリヴィンスキー氏(Dr. Ostap SLYVYNSKY)及び同著を邦訳したロバート キャンベル氏(Robert CAMPBELL, Ph.D.)が、外務省にて小林麻紀外務報道官と懇談しました。

  1. 冒頭、スリヴィンスキー氏及びキャンベル氏は、昨年末日本で出版された「戦争語彙集」について、そこに収められた表現の背景や意味を読者に深く理解してもらう上で、対面で直接伝達することが大切であることに触れつつ、今回の訪日実現に協力した国際交流基金に深い謝意を述べました。
  2. また、スリヴィンスキー氏は、今般の訪日中に「戦争語彙集」につき対話をする中で、文脈など多くの説明を付さずとも日本の人々から深い理解と共感を得られていることに感銘を受けている、日本とウクライナは歴史的にも多くの共通点を有し、その地理的距離にかかわらず相互理解が得られており、価値を共有していると感じており、ウクライナが日本という友人を有していることを大変嬉しく思う旨述べました。
  3. 小林外務報道官からは、年始に上川大臣のキーウとブチャ訪問に同行したことに触れつつ、ウクライナの人々が、戦禍にあるにもかかわらず、落ち着いて日々の生活を紡いでいることに感銘を受けており、その勇気と忍耐強さに心から敬意を表する、また、スリヴィンスキー氏が、日本において、ウクライナの状況を直接伝達されていることに感謝する、今後ともウクライナとともにあるという日本の立場は決して揺るがない旨述べました。
(参考)「戦争語彙集」

 ウクライナの詩人であるスリヴィンスキー氏が、ロシアによる侵攻を受けて戦時下にあるウクライナで、戦闘が激しい地域から逃れてきた避難者やその支援に携わる市民、元兵士らの証言を集めてまとめた文芸ドキュメント。原著は『СЛОВНИК ВІЙНИ』であり、日本文学研究者ロバート キャンベル氏により日本語に翻訳され、昨年12月に『戦争語彙集』として刊行された。


発信元サイトへ