外務省・新着情報

令和6年1月22日
握手をする上川外務大臣とカ・セネガル経済・計画・協力大臣
上川外務大臣とカ・セネガル経済・計画・協力大臣との会談の様子

 1月22日、午前9時45分から約30分間、上川陽子外務大臣は、訪日中のドゥドゥ・カ・セネガル共和国経済・計画・協力大臣(H.E. Mr. Doudou KA, Minister of Economy, Planning and Cooperation of the Republic of Senegal)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。なお、両大臣は、会談に先立ち、セネガル共和国に対する無償資金協力「ジョアール・ファデュトゥにおける水産物付加価値向上のための改良型水揚場整備計画」に関する交換公文の署名式を行いました。

  1. 冒頭、上川大臣から、大統領選挙を控える重要な時期に経済団体関係者と訪日したことに感謝を伝達しました。また、能登半島地震の被害に対するサル大統領から岸田文雄内閣総理大臣宛てのお見舞いの言葉に感謝の意を表しました。上川大臣は、両国が民主主義、法の支配等の基本的価値を共有する戦略的に重要なパートナーであり、二国間のみならず、アフリカ地域、国際場裡における協力を一層強化したい旨述べました。カ大臣は、今般の招へいに感謝し、あらためて能登半島地震へのお見舞いの意を示すとともに、本件水揚場事業を含む農業、保健、衛生、運輸分野等におけるJICAを通じた支援と日本からの投資に対し、感謝を示しました。また、セネガル新興計画(PSE)を説明しつつ、日・セネガル間のビジネス関係の強化を目指したい旨発言しました。
  2. 上川大臣は、ロシアによるウクライナ侵略の影響もあり食料安全保障はアフリカ全体及び世界の課題である旨述べるとともに、水産分野における新たな協力案件の署名を歓迎しました。また、セネガルを拠点に推進されている西アフリカ周辺国との地域協力に触れ、セネガルが担う地域のゲートウェイとしての役割への期待を述べました。両国は、法の支配の重要性などの理念を共有しつつ、西アフリカ地域のみならず世界全体の平和と安定のための取組の重要性について一致しました。
  3. 上川大臣は、石油・天然ガス開発分野で複数の日本企業が進出していることに触れつつ、日系企業の同国への貿易・投資拡大を一層促すために、同国におけるビジネス環境の一層の改善を期待する旨述べました。カ大臣からは、セネガルのエネルギー移行へのコミットメントが示されるとともに、石油・天然ガス開発を含め、日本政府及び日本企業とともに取り組んでいきたい旨発言がありました。
  4. 上川大臣は、セネガルが地域の取組を主導し、西アフリカの平和と安定に貢献していることに敬意を示し、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)やアフリカ連合(AU)の取組を支持する旨述べるとともに、上川大臣が議長を務める本年のTICAD閣僚会合及び2025年のTICAD 9を見据え、協力関係を一層発展させていきたい旨述べました。両国は、2025年に開催予定の大阪・関西万博を含め、様々な分野で協力を強化していくことで一致しました。

発信元サイトへ