経産省・新着情報

2024年1月22日

JISは、製品やサービスの品質などを定めた国家規格であり、社会的環境の変化に対応して、制定・改正を行っています。今月制定・改正したJISについてお知らせします。

1.日本産業規格(JIS)とは

日本産業規格(JIS:Japanese Industrial Standards)は、産業標準化法(JIS法)に基づく国家規格であり、製品、データ、サービスなどの種類や品質・性能、それらを確認する試験方法や評価方法などを定めています。

JISは、製造事業者やサービス事業者が、品質の良い製品やサービスを生産・提供することや、消費者等が、品質の良い製品やサービスを入手・利用すること等のために用いられています。
関係府省では、技術の進歩や社会的環境の変化等を踏まえ、必要に応じて、JISを制定・改正しています。

JISの制定・改正は、経済産業大臣等の主務大臣により、日本産業標準調査会(JISC)※1での審議・議決を経て行われます。(認定産業標準作成機関※2が作成したJIS案については、同調査会の審議を経ずに主務大臣が迅速に制定・改正を行います。)

※1 JIS法に基づき経済産業省に設置されている審議会
※2 JIS法に基づき主務大臣の認定を受けた、迅速かつ安定的な標準化活動に関する専門知識及び能力を有する民間機関

2.今回のJISの制定・改正内容

今回は、1件の制定及び47件の改正を行いました。
なお、制定・改正したJISのうち、認定産業標準作成機関がJIS案を作成したものは、制定1件及び改正1件(一般財団法人日本規格協会)となります(資料1)。
以下、今月、制定・改正したJISのうち、新たに制定した件を紹介します。

ダイナミックモジュール通則に関するJISを制定(JIS C 62343)
光ネットワークを含む通信インフラについては、スマートフォンの急速な普及などによる超高速化・大容量化への対応に加え、災害にも強い安定した通信環境の構築への社会的要請があります。
これに対応するため、通信データ量の急激な変動などといった様々な環境に合わせて、光ネットワークの運用条件等を適宜変更させる必要があります。そうした働きをする「ダイナミックモジュール」の重要性が高まっており、その共通の要求事項を確立することが重要な課題でした。

今回、ダイナミックモジュールについての用語や基本的な考え方などを規格化することにより、今後、実装されるダイナミックモジュールの操作、信頼性及び環境特性に関する統一的な要求事項を確立することができます。これにより、ダイナミックモジュールが広く普及し、平時はもとより災害時にも安定した通信インフラの整備の一助となることを目指します。

長距離・大容量光ファイバ通信システム

長距離・大容量光ファイバ通信システム

3.各規格のお問合せ先について

今回制定・改正された各規格の詳細についてお問合せされる場合は、資料1に記載された担当課にメールにてお問合せください。その際は、御氏名、御所属(企業からのお問合せの場合)、御連絡先を明記していただくようお願いします。

4.過去のニュースリリース

日本産業規格(JIS)制定・改正関連のリリースはこちらを御覧ください。

関連リンク

日本産業標準調査会ホームページ外部リンク
経産省ホームページ標準化・認証
JISの閲覧は、こちら外部リンクより検索ください。

関連資料

担当

  • 産業技術環境局 基準認証調査広報室長 小嶋
    担当者:小島、菅
    電話:03-3501-1511(内線3421~3422)
    メール:bzl-kijun-Koho★meti.go.jp
    ※[★]を[@]に置き換えてください。

  • 産業技術環境局 国際電気標準課長 武重
    担当者:前場、山本
    電話:03-3501-1511(内線3428~3429)
    メール:bzl-s-iec★meti.go.jp
    ※[★]を[@]に置き換えてください。

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