農林水産省・新着情報

坂本農林水産大臣記者会見概要

日時 令和6年2月6日(火曜日)8時33分~8時39分 於: 参議院議員食堂
主な質疑事項
  • 能登半島地震に係る農林水産関係の支援策等について
  • 堂島取引所によるコメ指数先物の上場認可申請について

質疑応答

記者

  大臣は先日、能登半島地震の被災地を視察されましたけれども、その所感と、今後必要になる支援策についてどのようにお考えか聞かせてください。また、漁業関係者との意見交換もなさったと思いますけれども、どのような意見が出て、その意見を踏まえて、どのように対応されるかもあわせて聞かせてください。

大臣

  一昨日(4日)、石川県能登半島に赴き、今般の地震により甚大な被害を受けた輪島港、農地の地すべり、畜産農家などの現場を視察するとともに、被災された農業者、漁業者及び畜産事業者から、ご意見・ご要望をお伺いしました。被災された皆様の悲痛な思いや不安の高まりとともに、一日も早い復旧・復興のため、補助率の更なる嵩上げや農協事務所への支援など、農業補助金で対応できないものへの支援を強く求める声をお聞きし、その不安や期待にしっかりと応えることが国の責務であると感じています。これらの対応については、先月25日に政府として策定した「被災者の生活と生業(なりわい)支援のためのパッケージ」の中で、ほぼ対応できると考えています。例えば、補助率については、熊本(地震)の例のように、農業機械、畜舎等の再建等への国の補助2分の1に、地方財政措置を伴った、県、市町村の補助を加え、生産者の負担はかなり圧縮できると考えています。また、農協の事務所についても「なりわい再建支援補助金」、これは中小企業の補助金ですけれども、その対象になると考えています。このように、今後、この支援策に基づき、各種の支援を重層的に講じていくことにより、地域の将来ビジョンを見据えて、被災された農林漁業者の一日も早い生業(なりわい)再建や世界農業遺産の里山里海等のブランドを活かした創造的復興に向けて、被災自治体と連携して全力で対応してまいります。それから、漁業者の意見としては、漁業を一日も早く再開できるようにして欲しい、避難している若手漁業者のため、スピード感を持った復旧・復興をお願いしたい、などの要望をいただきました。それに対して私の方から、漁船の被害状況の調査、移動、そのあとの修復・修理、仮の修理道具の設置、こういったものを速やかに行いたいと答えさせていただきました。

記者

  大阪の堂島取引所がコメ先物の上場を認可申請する方針ということについての所見と今後の対応方針について、お伺いできればと思います。

大臣

  株式会社堂島取引所が、かねてより米の先物取引の上場の意向を持っていることは承知をしていますが、現時点では、申請を受けた訳でもなく、同取引所が申請するかも含め、どのような申請を行うかについて承知していません。仮に先物取引の上場の申請があった場合には、商品先物取引法が定める認可基準に照らして、十分な取引量が見込めるか、生産・流通を円滑にするため必要かつ適当かといった点について、慎重に判断をしていかなければいけないと思っています。

記者

  能登の漁港の隆起の対策として、何か仮桟橋とかという声も出たのでしょうか。

大臣

  そういう話は出ていません。どういうふうにこれから漁港を復活させていくかというのは、隆起というのは今まであまりなかったことですので、専門家の知見が必要だと思います。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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