外務省・新着情報

北方領土問題(日本側団体の「望ましくない外国NGO団体」指定)

【北海道新聞 荒谷記者】ロシアは、札幌にある北方領土復帰期成同盟とみられる団体を、「望ましくない団体」というふうに指定したとみられるんですけれども、この北方同盟というものを指定したのか、外務省として確認がとれているかどうか教えてください。あと、以前の「千島歯舞諸島居住者連盟」を「望ましくない団体」に指定したことも加えて、ロシアが敵対的な行動を強めていることについて、どのように受け止めるかを教えてください。

【小林外務報道官】まず、2月6日に、ロシア法務省が、日本の北方領土返還要求に関連する1団体を、いわゆる「望ましくない外国NGO団体」に指定する旨を発表したと承知しています。今、ご質問にあった、ロシア語で書かれた団体について、具体的に日本のどの団体を指すのかについては、ロシア側に、引き続き、確認中です。
 これまで、我が国とロシアとの間では、北方領土問題の解決を目指して、平和条約交渉を行ってまいりました。そうした中で、我が国の北方領土返還要求に関わる団体は、長年にわたり、国民世論を高めて、そして、日露政府間の平和条約交渉を支えるための運動を行ってこられました。今回のロシア側の発表は、極めて一方的であり、受け入れられないと思っています。
 2月7日に、外交ルートを通じて、これらをロシア側に申し入れるとともに、今回の発表は受けられないと抗議をするとともに、撤回を申し入れたところです。
 本件が、北方領土返還要求運動等に関わる方々などの活動に、悪影響があることはあってはならず、政府として、引き続き、適切に対応してまいりたいと思っています。

北方領土問題(羅臼沖のシャチ)

【北海道新聞 荒谷記者】別件ですけれども、北海道の羅臼沖でシャチが、流氷で囲まれて動けなくなっているとして、ロシアの環境団体などが、ロシアの救助隊の根室海峡への立入りを求めていました。シャチはいなくなったとの情報もありますけれども、政府として、把握している事実関係と対応をお願いします。

【小林外務報道官】ご指摘の事案については、承知しています。いろいろと報道をされているところと思います。
 本件については、ロシア側とも連絡を取っているところで、いずれにせよ、関係省庁や地方自治体とも連携しながら、引き続き、状況を注視していくことにしています。

東シナ海における漂流ブイ

【読売新聞 谷川記者】東シナ海の日本のEEZ内で漂流したブイについて、海保は、1月29日に発見し、2月2日まで確認できたとのことですが、なぜ早期にブイを回収しなかったのか、見解をお聞かせください。また、外務省としては、いつどのような形で、今回の件について中国側に事実関係を伝えたのか、併せてお願いします。

【小林外務報道官】海上保安庁において、現場海域での情報収集を継続して行っていたと承知しています。外交ルートにおいても、中国側に対しては、2月1日以降、漂流物に関する詳細について説明を求めてきていたところです。それ以上の、外交上のやり取りの詳細については、お答えを差し控えたいと思います。
 いずれにしても、引き続き、関係省庁で緊密に連携して、適切に対応していく考えです。

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