外務省・新着情報

令和6年2月8日
カリンシュ・ラトビア外相と笑顔で握手を交わす上川外務大臣
カリンシュ・ラトビア外相と会談をする上川外務大臣の様子

 2月8日、午後6時30分から、上川陽子外務大臣は、外務省賓客として訪日中のアルトゥルス・クリシュヤーニス・カリンシュ・ラトビア共和国外務大臣(H.E. Dr. Arturs Krišjanis KARINŠ , Minister for Foreign Affairs of the Republic of Latvia)との間で、日・ラトビア外相会談(約45分間)及びワーキング・ディナー(約80分間)を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、カリンシュ・ラトビア外相の初の訪日を歓迎する旨述べた上で、ラトビアは、日本にとって、自由、民主主義、法の支配、人権といった価値や原則を共有する重要なパートナーであり、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化し、一人一人の「人間の尊厳」が確保されるよう、連携を強化していきたい旨述べました。これに対し、カリンシュ外相から、ラトビアは、従来から重視していたEU・NATO関係に加えて、日本との関係を強化したいと考えており、初の訪日を嬉しく思う、今回の訪日を機に、経済的なパートナーシップをのみならず、安全保障面でも、良好な二国間関係を更に深化していきたい旨述べました。
  2. 両外相は、安全保障、エネルギー、デジタル、医療、インフラ等を含む経済、日・バルト協力を含む様々な分野における協力関係を一層強化すべく連携を強化していくことを確認しました。また、上川大臣から、ラトビアの大阪・関西万博参加や、ワーキング・ホリデー協定の活用を通じ、二国間の交流・連携が一層強化されていくことを期待する旨述べました。
  3. 両外相は、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であるとの認識を共有し、カリンシュ外相から、日本のG7議長国としてのリーダーシップ、また、上川大臣のウクライナ訪問を含め、日本のウクライナ支援への高い評価が表明されました。その他、中東情勢やロシアによるウクライナ侵略、東アジア情勢についても意見を交わし、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等を含め、緊密に連携していくことで一致しました。両者は、安保理改革を含む国連の機能強化等を含むグローバル課題での協力についても意見を交わしました。
  4. なお、今回の外相会談においては、能登半島地震の被害に対するお見舞いのメッセージへ感謝しつつ、被災地の復興を願い、上川大臣から輪島塗の花器を贈呈するとともに、夕食会において石川県の食材を使った料理を提供し、カリンシュ外相からは、心のこもったもてなしに対する謝意が表明されました。

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