吉田経済産業大臣政務官が日本-ケニア ビジネスフォーラムに出席しました

1．吉田経済産業大臣政務官がルト・ケニア大統領と会談しました

吉田政務官は、ケニアのウィリアム・サモエイ・ルト大統領をはじめとする訪日団と石黒JETRO理事長との会談に同席し、今後の二国間のビジネス関係の活性化等に向けて意見交換しました。会談では、日本貿易保険（NEXI）とケニア財務省のサムライ債を含む協力促進に向けた覚書についての意見交換や、昨年10月のG7大阪・堺貿易大臣会合のマージンで署名された日ケニア産業政策対話の進捗状況、日本の産業人材育成支援を通じたケニアの各産業のボトムアップと輸出産品の高付加価値化への貢献について説明しました。

ルト大統領からは、日ケニア間の外交樹立は60周年となり、今後新しい分野でより高いレベルの協力の可能性について期待が示されました。また、二国間貿易量の増加、大きなポテンシャルを秘めた再エネの活用、製造業における現調化と人材の登用を足がかりとして、ケニアのみならず遠方の国々へのビジネス拡大に向けた日本企業との連携強化について述べられました。さらに、日ケニア産業政策対話の設立合意に対する歓迎と今後の対話の進展に期待が示されました。

2．日-ケニア ビジネスフォーラムの概要

ケニアはインド洋に面し、サブサハラ諸国へのアクセスが良いという地理的優位性から、アフリカ進出のゲートウェイとして注目されています。本フォーラムでは既進出の日本企業から現地での活動と将来の展望をプレゼンテーションいただき、ケニア側からはケニア商工会議所（KNCCI）とケニア民間セクター連合（KEPSA）が登壇し、活動概況及び日本に対する期待が発表されました。また、レベッカ・ミアノ投資貿易産業長官とウィクリフ・ムサリア・ムダバディ内閣筆頭長官兼外務長官による講演、ルト大統領の基調講演と大統領への質疑応答も行われました。

3．吉田経済産業大臣政務官の挨拶及び日本貿易保険（NEXI）とケニア財務省の間の協力覚書交換式が行われました

吉田政務官の挨拶では、冒頭、能登半島地震により犠牲になられた方々に哀悼の意を表するとともに被災された方々にお見舞いを述べました。また、日系企業の現在のケニア進出状況とその活躍、現地企業との連携について言及し、経済産業省はケニア政府と連携し、ビジネスに取り組む日本企業を引き続き支援する旨表明しました。これに続き、吉田政務官やルト大統領、ミアノ長官等の立ち会いのもと、日本貿易保険（NEXI）とケニア財務省間のサムライ債を含む協力促進に向けた覚書交換式が行われました。

ジェトロ提供

4．ルト・ケニア大統領の基調講演

ルト大統領は冒頭、能登半島地震についてお見舞いの言葉を述べられました。人口増加が続くアフリカにおいて、2050年までに世界人口の4人に1人はアフリカ人となり、これが将来的な市場の拡大につながると述べ、アフリカの20％を占める若年層が教育や訓練を受けることで将来的にイノベーティブかつ有望な労働力になることや、食糧、ダム建設、農業分野への投資の重要性を述べられました。基調講演後には大統領へ日本企業から活発な質疑が寄せられ、大統領自らが応答しました。

ジェトロ提供

担当

通商政策局 中東アフリカ課 アフリカ室長 名倉
担当者：鎌形、橋本、長谷川
電話：03-3501-1511（内線 3024）
メール：bzl-s-tsusei-africa★meti.go.jp
※［★］を［@］に置き換えてください。