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令和6年2月12日
クン副大臣と握手しながら記念撮影をする上川外務大臣
クン副大臣と会談をする上川外務大臣の様子

 現地時間2月12日午前11時00分(日本時間同日午前8時00分)から約25分間、太平洋・島サミット(PALM)第5回中間閣僚会合出席のためフィジー共和国のスバを訪問中の上川陽子外務大臣は、ラス・クン・ナウル共和国外務・貿易副大臣 (Hon. Russ Kun, Deputy Minister for Foreign Affairs and Trade of the Republic of Nauru)との会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、前大統領として日・ナウルの「キズナ」を重視されたクン外務副大臣にお会いすることができ嬉しく思う旨述べ、太平洋で結ばれた長年の友人である両国の「キズナ」を一層強化していきたいと述べました。クン副大臣から、同感であり、引き続きナウルは日本の親密な友人であり続けるとの発言がありました。
  2. 上川大臣から、日本は、ナウルと地域全体の持続可能で強靭な発展を引き続き力強く支える考えであり、昨年6月に署名した東部ミクロネシア海底ケーブル事業を着実に実施している旨述べました。これに対し、クン外務副大臣から、ナウルに対する長年にわたる協力について日本政府・国民に対する謝意が述べられました。
  3. ALPS処理水の海洋放出に関し、上川大臣から、昨年12月に福島を訪れ、海洋放出の安全性を自らの目で確認したことに触れつつ、IAEAと連携しつつ、今後も高い透明性を持って説明を行っていく旨述べました。クン副大臣から、日本の透明性ある継続的説明への評価が述べられました。
  4. 上川大臣から、世界が歴史の転換点にある中、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化し、人間の尊厳が守られる世界を確保していく必要がある旨述べました。また、上川大臣から、太平洋島嶼国地域を巡る状況変化を踏まえつつ、各国のニーズに寄り添いながら、太平洋島嶼国との協力を強化していくことの重要性について述べました。両者は、地域情勢についても率直な意見交換を行いました。
  5. 両者は、本年開催予定のPALM10に向け、両国の間で築かれた「キズナ」を一層強化していくことで一致しました。

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