外務省・新着情報

令和6年2月12日
  1. 2月8日(現地時間同日)、パキスタン・イスラム共和国で総選挙が実施され、11日、パキスタン選挙管理委員会が暫定開票結果を発表しました。
     我が国からは、和田充広駐パキスタン日本国特命全権大使を団長とする外務本省及び在外職員、外部専門家からなる選挙監視団が現地で監視活動を行いました。
  2. 今回の総選挙では、我が国の選挙監視団が視察した限りにおいては、多くの関係者が定められた手続を遵守するなど、適正かつ円滑な選挙の実施に向けて努力する姿勢が看守されました。我が国としては、総選挙が全体として予定どおりに実施されたことを歓迎します。一方で、その過程において、暴力を含む様々な事案があり、これらの暴力の犠牲となった方々に哀悼の意を表します。また、我が国としては、選挙の公正性及び包摂性について様々な議論があり、幾つかの不備が報告されたことに留意します。
  3. 日本は、伝統的な友好国であるパキスタンにおいて、民主主義国家としての一層の発展のための取組が進展することを期待するとともに、今後も発展と繁栄に向けた協力を継続し、二国間関係を更に発展させていく考えです。
(参考)総選挙の暫定結果概要(2月11日パキスタン選挙管理委員会発表)

 全266議席の内、暫定結果は以下のとおり。なお、1選挙区は候補者殺害により投票延期、もう1選挙区は選挙管理委員会が再投票を指示した。現地報道によれば、パキスタン正義党(PTI)後援の無所属候補が93議席を獲得し、最多議席数を獲得した。別途の女性留保枠(60議席)及び非ムスリム留保枠(10議席)は各党の議席数に応じて、各党に比例配分される。

  • 無所属候補【101議席】(注:11日時点の現地報道によれば、このうち93議席がPTI後援) 、PML-N【75議席】、PPP【54議席】、統一国民運動議会派(MQM)【17議席】、PML-Q(カーイデ派)【3議席】、ジャマーテ・ウラマーエ・イスラム・パキスタン派(JUI-P)【4議席】
  • その他の政党所属候補【10議席】

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