外務省・新着情報

令和6年2月15日
フランシス国連総会議長と握手をする上川外務大臣
上川外務大臣とフランシス国連総会議長の会談の様子

 2月15日、午後6時から、上川陽子外務大臣は、閣僚級招へいにて訪日中のデニス・フランシス国連総会議長(H.E. Mr. Dennis Francis, President of the 78th session of the United Nations General Assembly)と会談(約30分)及び夕食会(約70分間)を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、昨年の国連総会出席の機会にフランシス議長と会談したことに触れた上で、今回の議長の初来日を歓迎しました。その上で、世界の分断や対立が深まる中、全加盟国の声を届ける国連総会の重要性に言及しつつ、日本は多国間主義の中心に国連を位置づけており、世界中の一人ひとりの暮らしぶりの改善を目指すフランシス議長の取組を支持している旨述べました。さらに、法の支配の推進と人間の尊厳が守られる世界を確保するため、引き続きフランシス議長と連携していく旨述べました。これに対し、フランシス議長は、能登半島地震に対するお見舞いと日本政府の招待に謝意を表明するとともに、国際社会が分断される中、193の加盟国を擁する国連総会の重要性は増しているとして、日本と国連の長年のパートナーシップに謝意を述べました。
  2. 上川大臣は、国連外交における優先課題として、(1)今年9月の未来サミットを通じて多国間主義を強化し国際社会の連帯を深めること、(2)安保理改革を含む国連の機能強化を進めること、(3)2030アジェンダへの取組において、人間の安全保障のアプローチを一層主流化すること、(4)女性の保護に取り組みつつ、女性の参画を推進する取組として、女性・平和・安全保障(WPS)を進めること等を述べました。これに対し、フランシス議長は、未来サミットは多国間主義を強化する機会となる等述べつつ、これらの点につき日本と協力していきたいと述べました。
  3. 会談に続く夕食会において、両者は、国連を中核とする多国間主義の強化や、地球規模課題への取組、地域情勢等について更に意見交換するとともに、引き続き連携していくことで一致しました。

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