外務省・新着情報

令和6年2月19日
ビシェル・アル=ハサーウネ・ヨルダン・ハシェミット王国首相と会談する上川外務大臣

 2月19日、午後2時30分から約25分間、上川陽子外務大臣は、ビシェル・アル=ハサーウネ・ヨルダン・ハシェミット王国首相(His Excellency Dr. Bisher Hani Al-Khasawneh, Prime Minister of the Hashemite Kingdom of Jordan)を表敬したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、ハサーウネ首相の訪日を歓迎し、能登半島地震の被害に対するお見舞いのメッセージへの謝意を表明しました。これに対し、ハサーウネ首相から、改めて能登半島地震の被害に対するお見舞いの表明とともに、日・ヨルダン外交樹立70周年を機に両国の関係を更に強化したい旨の発言がありました。
  2. 両者は、以下の事項について議論し、今後、二国間関係を更に深化させていくことで一致しました。
    1. 中東情勢
       上川大臣から、多数の子ども・女性、高齢者の死傷者を含むガザ地区での危機的な人道状況や、事態の地域への波及による情勢の一層の不安定化を深刻に懸念している、日本としても、人道状況の改善や事態の早期沈静化に向けて、安保理やG7の場を含めて積極的な外交努力を行っており、引き続き意思疎通していきたい旨述べました。その上で、人道支援活動が可能な環境を確保し、また人質の解放につながるような人道的停戦が速やかに実現し、そして、持続可能な停戦が実現することを期待しており、こうした考えの下、当事者に対して、直ちに人道的な観点から行動することを求める旨述べました。ハサーウネ首相からは、ガザ情勢に関するヨルダンの努力について説明があるとともに、日本の取組を高く評価しており、引き続き緊密に連携していきたい旨述べました。
    2. 二国間関係
       ハサーウネ首相からは、ヨルダンの経済・財政の近代化に向けた取組について説明がなされた上で、日本が一貫してヨルダンを支援してきていることに対する謝意の表明がありました。上川大臣から、地域の安定の要であるヨルダンがしっかりとその役割を担えるよう日本として引き続き支援していく、また、日ヨルダン外交関係樹立70周年という大きなモメンタムを生かし、政治、経済、安全保障等幅広い分野で協力を一層深めていきたい旨述べました。
      両者は、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

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