外務省・新着情報
令和6年2月19日
（写真提供：内閣広報室）
（写真提供：内閣広報室）2月19日、午後6時35分頃から約35分間、岸田文雄内閣総理大臣は、日・ウクライナ経済復興推進会議への出席のため訪日中のデニス・シュミハリ・ウクライナ首相（H.E. Mr. Denys SHMYHAL, Prime Minister of Ukraine）と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、岸田総理大臣から、シュミハリ首相の訪日を改めて歓迎した上で、本日の日・ウクライナ経済復興推進会議は、官民合わせて50本を超える協力文書への署名が実現する等、目覚ましい成果を挙げた旨述べました。これに対し、シュミハリ首相から、本日の会議が、両国政府の協力により成功裏に開催されたことは喜ばしく、日本側の協力に感謝したい、ゼレンスキー大統領から岸田総理に対する感謝と敬意をお伝えしたい旨述べました。また、シュミハリ首相から、能登半島地震の被災者に対するお見舞いが表明され、岸田総理からも謝意を表しました。
- 岸田総理大臣から、昨年のG7議長として、ウクライナへの国際的な支援を主導してきたが、国際社会がウクライナを支えるよう、改めて機運を高めねばならない、日本としても、本日の会議の成果を踏まえ、官民一体となってウクライナの復興に向けた取組を強化していく旨述べました。また、岸田総理大臣から、本日の会議の成果については、租税条約や投資協定の件も含め、全て着実にフォローアップするとともに、更なる民間セクターの関与拡大に努めていく他、協力案件に関与するウクライナの民間関係者等に対する数次査証の緩和措置も導入する旨伝達しました。
- 両者は、平和フォーミュラを含めた公正かつ永続的な平和の実現に向けた取組について意見交換を行いました。岸田総理大臣からは、昨年3月にキーウを訪問した際に調整の開始を発表した情報保護協定について、予備協議が終了し正式交渉を開始することを決定した旨伝達し、シュミハリ首相から、同交渉の開始を歓迎したい旨述べました。
- 最後に、岸田総理大臣から、ウクライナの美しい大地に平和が戻るまで、日本はウクライナと共に歩んでいく旨伝達し、両者は、今回のシュミハリ首相の訪日及び本日の会議の成果をしっかりとフォローアップしていくことで一致しました。