外務省・新着情報

令和6年2月26日

 2月26日(現地時間同日)、バングラデシュ人民共和国の首都ダッカにおいて、岩間公典駐バングラデシュ人民共和国日本国特命全権大使と、エマ・ブリガム国際連合児童基金(UNICEF)在バングラデシュ事務所代表代行(Ms. Emma BRIGHAM, UNICEF Officer-in-Charge for Representative in the People’s Republic of Bangladesh)との間で、供与額4億円の対バングラデシュ無償資金協力「コックスバザール県及びバシャンチャール島におけるミャンマーからの避難民のための複合的な人道支援計画(UNICEF連携)」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. ミャンマーからバングラデシュに逃れた96万人を超える大量の避難民は、帰還と定住のいずれも実現しないまま、コックスバザール県の避難民キャンプとバシャンチャール島の避難用地で困難な生活を続けています。問題の長期化に伴い、悪化の一途を辿っている避難民の生活・社会環境について、多分野にわたる包括的な支援が不可欠となっています。
  2. 本協力は、UNICEFとの連携の下、コックスバザール県及びバシャンチャール島におけるミャンマーからの避難民に対し、教育(帰還に備えたミャンマー語での教育や職業教育訓練等の実施)、衛生(水道網や手押しポンプの整備等)、保健(小児科診察等母子保健の改善を含む)及び栄養(乳幼児や妊婦へのサービス、重症急性栄養不良の早期発見・治療)等の多分野にわたる複合的な人道支援を行うものです。この協力により避難民に不可欠かつ基本的なサービスへのアクセスを改善するとともに、ジェンダーに関する社会的行動様式の変容(児童労働の監視・報告制度の確立やコミュニティの参加強化等)を図り、もってバングラデシュの社会脆弱性の克服につながることが期待されています。
(参考)バングラデシュ人民共和国基礎データ

 バングラデシュ人民共和国は、面積約14.7万平方キロメートル(日本の約4割)人口約1億7,119万人(2022年、世界銀行)、人口1人当たり国民総所得(GNI)2,820ドル(2022年、世界銀行)。


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