経産省・新着情報

2024年2月27日(火曜日)
8時35分~8時40分
於:衆議院分館3階ロビー

冒頭発言

特になし。

質疑応答

アンモニア発電

Q:火力発電におけるアンモニア混焼についてお伺いしたいと思います。来月にはJERAが碧南火力発電所でアンモニア2割の混焼を始めることを予定しておりますけれども、コストなどの課題であったりとか、また、海外からグリーンウォッシュなどとの批判もあります。アンモニア混焼に対する期待感と、こうした課題や批判に対する受け止めというのを教えてください。

A:まず、カーボンニュートラルの実現のためには、電源構成の約7割を占める火力発電の脱炭素化が不可欠です。安定供給を大前提に考えると、火力発電の脱炭素化を進めていくための技術の一つとしてアンモニア発電を進めていくことが大事です。まずは、トランジションの重要な手段の一つとして混焼から始め、将来的には100%専焼を目指していきます。現状ではコストが確かに高いものの、今後、発電等での大規模利用に向けた技術開発や、既存原燃料との価格差に着目した支援、拠点整備支援等を通じたサプライチェーン構築を進めて、需給両面からコスト低減に取り組んでいきたいと考えています。トランジションの一つとして重要な試みだと思っています。

GX経済移行債

Q:本日、第2回のGX債の入札を控えております。前回初回ではグリーニアムも発生いたしましたが、改めて前回の受け止めと今後の期待について教えてください。

A:まず、GX経済移行債は、今後10年間で150兆円超の投資を引き出すために政府として10年間で20兆円規模の国債を発行して、民間の先行投資支援を行うものです。先日2月14日に入札を実施しましたクライメート・トランジション利付国債は、世界で初めてとなる、国によるトランジション国債でしたが、入札結果等を総合的に見て、幅広い投資家から一定の理解を得られたのではないかと見ています。今後とも日本の脱炭素の取組について国内外の投資家の理解を得た上で、GX投資を後押ししていきたいと思っています。

TSMCとの協力、ラピダスとテンストレント協業

Q:半導体について2点お伺いします。
1点目は、昨日TSMCの幹部が岸田総理を表敬して、九州で政府と一緒にサプライチェーンを構築していきたいと、そういった日本政府への協力の姿勢を強調したと聞いています。この点について大臣の受け止めと、2点目は今日午後にもラピダスがエッジAI向けの半導体の製造に関する協議を発表する予定と聞いております。この辺りも大臣の受け止めと期待などあれば教えてください。

A:昨日、TSMCのマーク・リュウ会長が岸田総理を表敬しまして、日本政府のこれまでの支援への感謝とともに、日本企業のイノベーションへの貢献や九州におけるサプライチェーンの構築などへの決意表明があったと理解しています。政府全体として今後の連携を再確認できたという点において、非常に私は有意義な機会だったと思っています。TSMCとのサプライチェーンについては、地元企業からの調達を促進することが課題の一つだと認識しています。5G促進法に基づく認定に当たり、JASMとして50%以上の国内調達を追求する旨が申請書に記載されており、しっかりとフォローしていきたいと思います。
また二つ目ですが、ラピダスとテンストレントは、昨年11月に協力覚書に署名しています。今月9日に経済産業省が支援を決定した、2ナノより微細な次世代半導体の技術開発を目的に設立された技術研究組合LSTCによるAI半導体の設計開発プロジェクトについても、両社が連携して取り組んでいくということになっています。
本日午後のラピダスとテンストレントからの発表では、両社の連携の進捗について、より具体的に説明がなされると聞いていますが、詳細は両社にお聞きいただけたらと思います。
いずれにしろ、ラピダスとテンストレントとの協業により、2ナノ世代の半導体の需要の創出やラピダスの顧客確保に向けた取組が加速されることを期待しています。

 

以上

最終更新日:2024年2月27日

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