外務省・新着情報

令和6年2月27日
ワークショップ参加者による記念撮影の様子
発言する上川大臣の様子
ワークショップの様子

 2月26日、上川陽子外務大臣は、外務省、国連アジア極東犯罪防止研修所(UNAFEI)、国際司法・法の支配研究所(IIJ)が共催した「南アジア及び東南アジア地域における法の支配ワークショップ」の出席者一行の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。

  1. 上川大臣から、一行の訪日とワークショップ参加を歓迎しつつ、テロや暴力的過激主義は依然として国際社会の脅威であり、今回のワークショップを通じて、テロ事案の捜査・訴追能力の向上、テロ・暴力的過激主義対策の推進に繋がるとともに、アジア地域における法の支配が一層普及していくことを期待する旨述べました。
  2. これに対し、参加者一行から、今回のワークショップ開催という日本のイニシアティブに感謝する、アジア地域におけるテロ及び暴力的過激主義対策の重要性はますます強まっており、引き続き日本と連携していきたい、法の支配の推進に向けた日本のコミットメントに敬意を表したい旨の発言がありました。
(参考1)外務省・UNAFEI・IIJ共催「南アジア及び東南アジア地域における法の支配ワークショップ」

 2月26日、三田共用会議所において、外務省、国連アジア極東犯罪防止研修所(UNAFEI)、司法・法の支配に関する研究所(IIJ)の共催により実施。我が国の国際的な法の支配の普及に向けた取り組みの一環として、テロ事案の捜査・訴追における電子証拠の活用を含む技術力向上、刑事・司法協力の促進、起訴全般にかかる能力構築、起訴時の人権擁護の観点に関する理解の向上等を図るべく、ワークショップ形式で研修を実施したもの。UNAFEI及びIIJが講師を務め、インドネシア、フィリピン、タイ、マレーシア、モルディブから刑事司法関係者12名が参加した。

(参考2)国際司法・法の支配研究所(IIJ:The International Institute for Justice and the Rule of Law)

 警察、検察官、判事、刑務官を始めとする文民訓練等を提供する機関として2014年6月にマルタで開所。2023年5月、UNAFEIとの間でMOUを締結。

(参考3)国連アジア極東犯罪防止研修所(UNAFEI:The United Nations Asia and Far East Institute for the Prevention of Crime and the Treatment of Offenders)

 日本政府と国連との協定に基づき、1962年に設立された国連地域研修所。東京都昭島市に所在し、法務省法務総合研究所国際連合研修協力(ICD)が企画・運営を行っている。犯罪防止や犯罪者処遇、少年非行の防止等に関する研究を行っている他、JICAやUNODCと連携し、各国の刑事司法実務家を対象とする国際研修・セミナーを実施。過去60年以上にわたる研修には、144以上の国・地域から、6,500人以上が参加(2024年2月時点)。


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