外務省・新着情報

令和6年2月27日

 2月26日(現地時間同日)、チュニジアのチュニスにおいて、大菅岳史駐チュニジア共和国日本国特命全権大使とナビール・アンマール・チュニジア共和国外務・移民・在外チュニジア人大臣(H.E. Mr. Nabil AMMAR, Minister of Foreign Affairs, Migration, and Tunisians Abroad of the Republic of Tunisia)との間で、供与額32.08億円の無償資金協力「ガベスにおける高度下水処理場建設計画」に関する署名・書簡の交換が行われました。

  1. チュニジアは、1人当たりの最大利用可能水資源量が、国際的に認められた水準を大きく下回っており絶対的な水不足の状況にあります。チュニジア南部に位置するガベスは、化学産業の集積地であり産業用水の需要が高いものの、水資源の9割を地下水に依存しており、水資源を持続的に利用するためにも、新たな水資源を確保することが喫緊の課題となっています。
  2. 今回の協力により既存下水処理施設に新たに高度下水処理場を併設し、効率的な運営・維持管理を実施することにより、高度処理水の産業用水としての安定的な活用を図り、もって水資源の保全や地域住民に対し安全な飲料水を確保し、同国における地域間格差の是正に向けた生活環境の改善に寄与することが期待されます。
(参考)チュニジア基礎データ

 チュニジアの面積は約16万3,610平方キロメートル(日本の約5分の2)、人口は約1,236万人(2022年、世界銀行)、人口一人当たりの国民総所得(GNI)は約3,840米ドル(2022年、世界銀行)。


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