外務省・新着情報

令和6年2月28日
辻󠄀外務副大臣のアッバース・パレスチナ大統領への表敬の様子

 2月28日午前1時(現地時間27日午後6時)から約30分間、辻󠄀清人外務副大臣は、マフムード・アッバース・パレスチナ大統領(H.E. Dr. Mahmoud Abbas, President of Palestine)を表敬したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、辻󠄀副大臣から、本年1月に発生した能登半島地震発災及び羽田空港における航空機衝突事故直後のアッバース大統領から岸田文雄内閣総理大臣に対するお見舞いのメッセージに感謝を述べました。また、辻󠄀副大臣から、困難な人道状況下にあるガザ地区での民間人の犠牲と苦難に対するお見舞いを述べました。
  2. 辻󠄀副大臣から、イスラエル・パレスチナ情勢について、ヨルダン川西岸地区における入植者等による暴力の増加を懸念する旨述べるとともに、昨年10月のハマス等によるテロ攻撃以降のガザ地区の情勢について、事態の早期沈静化等に向け粘り強く外交努力を重ねており、また、一連のガザ人道支援を実施してきている旨述べました。辻󠄀副大臣は、また、人道支援活動が可能な環境の確保が必要であると述べました。
  3. これに対し、アッバース大統領は、今般発表された追加的なガザ人道支援を含む長年の日本による対パレスチナ支援に対する謝意が示され、今後の日本の役割を期待する旨述べました。
  4. 中東和平問題について、辻󠄀副大臣から、日本の一貫した二国家解決支持の姿勢は今後も変わらず、二国家解決の実現に向けた努力を結集する必要性を強調しました。アッバース大統領からは、中東和平に対する日本のコミットメントを高く評価すると述べました。
  5. 両者は、地域の安定のため、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

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