外務省・新着情報

令和6年3月1日
「開発のための新しい資金動員に関する有識者会議」第1回会合で発言をする上川外務大臣
「開発のための新しい資金動員に関する有識者会議」第1回会合の会場の様子

 3月1日、外務省において、上川陽子外務大臣の出席の下、「開発のための新しい資金動員に関する有識者会議」第1回会合が開催されました。

  1. 本有識者会議は、開発のための新しい資金動員の方策を検討し、官民を問わず、様々な主体との連携を強化すべく立ち上げたものです。
  2. 今次会合の冒頭、上川大臣から、多くの民間企業や投資家が持続可能な社会を実現するための金融、すなわちサステナブルファイナンスの推進に積極的になっていると同時に、開発途上国にとっての民間資金の重要性も高まっている中で、インパクト投資やESG投資などのサステナブルな資金の活用は国際的な課題である旨述べました。また、これらを踏まえ、様々なステークホルダーと連携しながら、ODAを触媒としていかに民間資金を動員していくか、前例にとらわれず新たなODAのあり方を模索していくことが非常に重要であり、ODAが今日果たすべき役割と今後の国際協力の在り方について本件有識者会議で議論いただきたい旨述べました。
  3. また、座長の大野泉政策研究大学院大学教授から、国際開発を取り巻く環境が大きく変化し、ODAの外の領域で途上国の社会課題や地球規模課題の解決に貢献しうる資金が飛躍的に増えている中、ODA資金による開発協力の「モデルチェンジ」が必要である旨発言がありました。さらに、委員の間で、我が国開発協力の資金動員における課題や解決のため考慮すべき点、ODAとサステナブルファイナンスの連携の可能性等について、活発かつ幅広い議論が行われました。
  4. 次回以降の会合では、個別の論点について議論を行い、本年夏頃を目処に提言を上川大臣に対して提出すべく、議論を重ねていくこととなりました。

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