外務省・新着情報

令和6年3月6日
辻󠄀副大臣とギーゲリッヒ国際問題戦略研究所(IISS)所長
意見交換の様子

 3月6日、午前11時20分から約20分間、辻󠄀清人外務副大臣は、バスティアン・ギーゲリッヒ国際問題戦略研究所(IISS)所長(Dr. Bastian Giegerich, Director-General and Chief Executive, International Institute for Strategic Studies)による表敬訪問を受けたところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、辻󠄀副大臣は、IISSに設置された「ジャパン・チェア」による積極的な日本研究に関し、IISSとの更なる協力の強化に期待している旨述べたのに対し、ギーゲリッヒ所長は、IISSとして日本との協力を重視しており、引き続き活動を進めていきたい旨述べました。
  2. また、ギーゲリッヒ所長から、IISSアジア(シンガポール)に新たに設置されることが決定した「核兵器のない世界に向けたジャパン・チェア」に関する日本政府の取組に謝意が示されました。これに対して辻󠄀副大臣より、IISSアジアにおける同「ジャパン・チェア」設置に向けたギーゲリッヒ所長の尽力に感謝を表明するとともに、今後の活動への期待を表明しました。
  3. 両者は、ウクライナ等、現下の国際情勢についても意見交換を行いました。
(参考1)国際問題戦略研究所(IISS)に設置されたジャパン・チェア

  1. IISSは、1958年に設立されたロンドンを拠点とする民間シンクタンク。安全保障を中心とした国際問題を主に扱っており、シャングリラ・ダイアローグやマナーマ対話等を開催するとともに、『ミリタリー・バランス』を発行。ジョン・チップマン氏が会長を務める。
  2. 2019年、IISSは、外務省の支援を得て、日本の外交・安全保障政策を研究するポストとしてジャパン・チェアを設置。
(参考2)IISSアジアに設置された「核兵器のない世界に向けたジャパン・チェア」

 昨年9月19日、国連総会一般討論演説において、岸田総理が海外の研究機関・シンクタンクへ核兵器のない世界に向けたジャパン・チェア設置を表明。その後、米国、欧州、アジアに所在する研究機関・シンクタンクとの間で調整を行った結果、今般、アジアにおいては、IISSアジア(シンガポール)に、核軍縮・不拡散を専門とするポストを設置することが決定された。「抑止か軍縮か」との二項対立的な議論を乗り越え、現実的かつ実践的な取組を進めていくため、重層的な取組を目指す。本年に活動開始予定。

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