外務省・新着情報

南シナ海における中・比船舶の衝突事案

【読売新聞 工藤記者】フィリピンが、5日、南シナ海で、フィリピンが実効支配するアユンギン礁あたりで、中国海警局の放水などを受けたということで、この衝突事案が報道されていますけれども、これに対する日本政府の受け止めをよろしくお願いします。

【小林外務報道官】ご指摘の事案につきましては、これまでも、累次の事案が続いており、今般の中国船舶とフィリピン船舶の衝突、及びフィリピン側の人的被害につながった、そういう危険な行動を含め、地域の緊張を高める行為に対して、我が国として、深刻に懸念しています。
 南シナ海をめぐる問題は、地域の平和と安定に直結する国際社会の正当な関心事項であり、我が国は、南シナ海における力による一方的な現状変更の試みや、緊張を高めるいかなる行為にも強く反対してきています。
 2023年2月の「日・フィリピン共同声明」でも述べていますとおり、我が国は、南シナ海における、不法な海洋権益に関する主張、軍事化、威圧的な活動及び武力による威嚇又は行使への、フィリピンによる長年にわたる反対に同意しています。
 昨年7月に、比中仲裁判断発出7年を迎えて発出された外務大臣談話でも述べていますとおり、一貫して、比中仲裁判断に従い、南シナ海における紛争の平和的解決にコミットメントを示しているフィリピン政府の立場を、高く評価しています。
 我が国は、これまで一貫して、海における法の支配の貫徹を支持してきており、今後とも、「法の支配」に基づく自由で開かれた国際秩序を守るため、引き続き、国際社会と連携していきたいと思っています。

米国大統領選挙(スーパー・チューズデー)

【共同通信 林記者】米国大統領選挙に関してですが、共和党の指名争いで山場となるスーパー・チューズデーを迎えて、トランプ前大統領が、かなり勢いを見せているという結果がありますけど、結果というか報道等もありますけれども、現状、どのようにご覧になっておりますでしょうか。

【小林外務報道官】今、御指摘のありました、米国時間3月5日、米国大統領予備選挙の節目の一つであるスーパー・チューズデーが行われまして、様々な報道が出ているところです。
 米国国内の選挙にかかわる事項につき、コメントすることは差し控えますけれども、我が国としても関心をもって注視しています。
 その上で、これまでも申し上げていますけれども、日米両国間の連携は、かつてなく強固で深く、日米同盟の重要性については、米国でも党派を超えて共通の認識が存在していると認識しています。

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