外務省・新着情報

令和6年3月6日
講演を行っている上川外務大臣
ライシナ・東京の様子

 3月6日、上川陽子外務大臣は、インドのシンクタンクORF(Observer Research Foundation)、国際協力銀行及び経済同友会が主催する「ライシナ・東京」の開会セッションにて講演を行ったところ、同講演の概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣は、ライシナ・東京で講演の機会を得たことに対し謝辞を述べた上で、インドにおける代表的なフォーラムであるライシナ対話が、日本とインドの二国間関係に焦点を当てる形で初めて開催されたことは、「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」の深化の証であると述べました。
  2. 続けて、上川大臣は、日本として国際社会を分断・対立ではなく協調に導くために、対話と協働を通じて新たな解決策を共に創り出していくという「共創」を目指すことや、「人間の安全保障」など日本が掲げる人間中心の外交を支えるものとして、「女性・平和・安全保障(WPS)」を力強く推進している旨述べました。
  3. さらに、上川大臣は、上記のような日本外交ビジョンの下で、同盟国・同志国との連携強化、「グローバル・サウス」への関与強化、国連を中核に据えた多国間主義に基づく取組を進めていることに触れつつ、それぞれの取組において、インドが鍵となる旨述べました。その上で、日本として、豊富な人材を抱え、巨大な潜在力を有し、さらには国際社会の様々な課題を解決していく独自の「知恵」と「力」を備えるインドと、ともに諸課題の解決に向け取り組んでいく旨述べました。
  4. 続けて、上川大臣は、2014年に「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップ」を立ち上げて以来、この10年で日印両国は二国間関係を飛躍的に強化してきており、今後も政治・安全保障、経済、人的交流の各分野で積み重ねてきた両国関係の幅を広げ、具体的な案件形成とともに、関係をより一層深めていきたい旨述べました。
  5. 最後に、上川大臣は、日印両国が、より良い国際社会を共創するパートナーとして、インド太平洋地域の繁栄、そして地球規模の課題解決に向けて国際社会を共にリードしていけるよう尽力していく旨述べました。
(参考2)「ライシナ・東京」(概要)

 「ライシナ対話」は、インドの主要シンクタンク「オブザーバー・リサーチ基金」とインド外務省による共催の下、各国の閣僚、政府高官、経済界幹部、メディア関係者、学識者等の参加を得て実施される国際会議。本年は、3月6日~7日にかけて、日本との二国間に焦点を当てる形で「ライシナ・東京」として開催。地政学、先端技術、経済等について議論を実施。


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