外務省・新着情報

令和6年3月8日

 3月8日(現地時間同日)、ジンバブエ共和国の首都ハラレにおいて、山中晋一駐ジンバブエ共和国日本国特命全権大使と、ムトゥリ・ヌーベ・ジンバブエ共和国財務・経済開発・投資促進大臣(H.E. Mthuli NCUBE, Minister of Finance, Economic Development and Investment Promotion of the Republic of Zimbabwe)との間で、供与額23.89億円の無償資金協力「第二次南北回廊北部区間道路改修計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. 南北回廊は、南アフリカのダーバン港を出て、ジンバブエ及びボツワナを通過し、ザンビア、コンゴ民主共和国へと続く国際回廊です。その年間輸送量は、アフリカ南東部地域で最大の300万トン以上で、周辺内陸国の経済活動を支える重要な幹線道路です。しかしながら、南北回廊がジンバブエ北部の山間部を通る区間は急勾配で急カーブが多く、交通事故が多発し、同回廊通行の妨げとなっています。我が国は、2018年より実施した無償資金協力「南北回廊北部区間道路改修計画」(以下、「第一次計画」)により、ザンビアとの国境に近い山岳区間(6.5km)を対象に、登坂車線整備と急カーブ地点の拡幅を支援しました。しかし、第一次計画部分に連続する区間(7.8km)は、依然としてカーブや傾斜がきつく、交通事故が多発している状況にあります。
  2. 本計画は、南北回廊のジンバブエ北部山間部区間において、登坂車線の建設及び急カーブ地点の拡幅を行い、交通事故の削減、渋滞の緩和及び通行時間の短縮を図るもので、安全かつ円滑な物流を通じて、南部アフリカ地域経済の円滑な統合に寄与することが期待されます。
  3. 我が国は、2022年(令和4年)8月に実施した「第8回アフリカ開発会議(TICAD8)」において、質の高いインフラ投資による物流の改善に取り組むことを表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
(参考)ジンバブエ共和国基礎データ

 ジンバブエ共和国の面積は約38.6万平方キロメートル、人口は約1,509万人(2021年、世界銀行)、一人あたりGNI(国民総所得)は約1,400ドル(2021年、世界銀行)。


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