外務省・新着情報

令和6年3月11日
  1. 3月11日、オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)において裁判所長の選挙が行われ、我が国の赤根智子ICC判事が裁判所長に選出されたことを歓迎します。
  2. 国際社会全体の関心事である最も重大な犯罪が処罰されずに済まされてはならず、ICCの役割は昨今、ますます重要となっています。裁判所長は、ICCが常設の国際刑事法廷として有効に機能していく上で極めて重要な職責を担っています。今般、赤根判事が、日本人として初めてICC所長に選出されたことは、同判事への高い評価の表れであり、大きな意義があります。我が国として、今後の赤根判事の裁判所長としての更なる活躍を期待します。
  3. 我が国としては、引き続き、ICCの発展を支援し、国際社会における法の支配の推進に積極的に貢献していきます。
(参考1)赤根智子判事

 検事任官(横浜地方検察庁検事)、法務総合研究所国際連合研修協力部長兼国連アジア極東犯罪防止研修所(UNAFEI)所長、外務省国際司法協力担当大使兼最高検察庁検事等を経て、2018年3月からICC判事を務める(任期は2027年3月まで)。

(参考2)国際刑事裁判所(ICC)

 国際社会全体の関心事である最も重大な犯罪(集団殺害犯罪、人道に対する犯罪、戦争犯罪、侵略犯罪)を犯した個人の訴追・処罰を任務とする歴史上初の常設の国際刑事法廷。裁判部、検察局及び書記局から成る。

(参考3)ICC所長

  1. 裁判所長及び2名の裁判所次長は裁判所長会議を構成し、裁判所(検察局を除く。)の適正な運営等に責任を有する。
  2. 任期は3年間又は判事としての任期の終了までの期間のいずれか早い満了の時まで。1回に限って再選される資格を有する。
(参考4)ICC所長・次長選挙

 ICC所長は、18名のICC判事による秘密投票における絶対多数の議決で選出される。赤根判事は、今回の選出をもって3月11日付けでICC所長に就任。その他、アイタラ判事(イタリア)が第一次長、アラピニ判事(ベナン)が第二次長に就任した。


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