プレスリリース

歴史的⾵致維持向上計画の認定について

農林水産省、文部科学省及び国土交通省は、「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律（平成20年法律第40号）（通称：歴史まちづくり法）」に基づき、福島県柳津町及び福井県坂井市の歴史的風致維持向上計画（通称：歴史まちづくり計画）について、令和6年3月18日付けで認定するとともに、同日、国土交通省において認定式を行います。
今回の認定により、全国の認定都市数は95市町となります。

1．歴史まちづくり計画の概要

福島県柳津町ふくしまけんやないづまち

柳津町では、重要文化財「奥之院弁天堂おくのいんべんてんどう」で行われるおこもり、「福満虚空蔵菩薩圓藏寺ふくまんこくぞうぼさつえんぞうじ」で行われる七日堂裸詣なのかどうはだかまいり、西山地域ではニンギョウマンギョウやセンドムシなどの伝統的な活動や行事が息づいています。また、西山地域には軽井沢銀山や秘湯である西山温泉などの豊富な地下資源に恵まれており、これらが一体となった歴史的風致が形成されています。
本計画では、町内に残る歴史的建造物の保存・活用に関する事業や道路の美装化、歴史文化を活かした地域活性化事業、景観形成事業、人材育成事業等を位置付け、歴史的風致の維持及び向上を図っていくこととしています。

奥之院弁天堂おくのいんべんてんどう

福満虚空蔵菩薩圓藏寺ふくまんこくぞうぼさつえんぞうじ

七日堂裸詣なのかどうはだかまいり

ニンギョウマンギョウ

福井県坂井市ふくいけんさかいし

坂井市では、市内全域に点在する継体天皇ゆかりの神社で行われる祭礼や、重要文化財「丸岡城天守まるおかじょうてんしゅ」を中心に旧町全域で行われる「丸岡古城まるおかこじょうまつり」、重要文化財「坪川家住宅つぼかわけじゅうたく」のある竹田地区の信仰と祭り、県の無形民俗文化財に指定される十郷用水じゅうごうようすいの恵みを祝う神事「表児ひょうこの米」や北国街道に沿って行われる「舟寄踊ふなよせおどり」、三国神社の例大祭「三国祭みくにまつり」等、地域特有の個性が織りなす6つの歴史的風致が形成されています。
本計画では、市内に残る歴史的建造物の保存活用に関する事業や、歴史的な町なみ環境の整備等、15の事業を位置付け、歴史的風致の維持及び向上を図ることを目的としています。

丸岡城天守まるおかじょうてんしゅ

坪川家住宅つぼかわけじゅうたく

表児ひょうこの米こめ

三国祭みくにまつり

2．認定式

（1）日時
令和6年3月18日（月曜日）16時00分から16時15分まで
（2）場所
石橋国土交通大臣政務官室
（千代田区霞が関2－1－3中央合同庁舎3号館4階）
（3）取材
報道関係者に限り取材が可能です。希望される方は、令和6年3月15日（金曜日）17時までに、下記【取材申し込み先】までお申し込みください。
取材及びカメラ撮りについては、冒頭から認定証の手交までとなります。また、認定式終了後に市長へのぶら下がり取材が可能です。
当日は、15時45分までに中央合同庁舎3号館4階エレベーターホールにお集まりください。

【取材申し込み先】
国土交通省都市局公園緑地・景観課景観・歴史文化環境整備室
担当者：森井、植田
代表：03-5253-8111(内線32983、32986)
ダイヤルイン：03-5253-8954（直通）

3．歴史まちづくり法とは

全国各地には、城や神社仏閣とその周辺の町家や武家屋敷等から成る市街地と、祭礼行事、民俗芸能、昔ながらの生業等の人々の伝統的な営みや活動とが一体となって、地域の個性とも言える歴史的な情緒や風情を醸し出すまちが多くあります。
歴史まちづくり法では、これらを地域固有の資産として捉え、ハード・ソフト両面の取組により維持向上を図り、地域の活性化や歴史・伝統文化の保存・継承を支援しています。