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プレスリリース

令和5年度福島県産農産物等流通実態調査結果について

令和6年3月15日
農林水産省

農林水産省は、福島県産農産物等の販売不振の実態と要因を明らかにするため、福島復興再生特別措置法に基づき、福島県産農産物等の生産・流通・販売段階の実態を調査し、取りまとめました。

1.調査概要

令和5年度は以下の点について調査を行いました。
  (1)重点6品目(米、牛肉、桃、あんぽ柿、ピーマン、ヒラメ)の出荷量と価格の推移、流通段階ごとの価格形成事例
  (2)福島県産品(米、桃)のブランド力測定
  (3)福島県産品の取扱いを拡大するためのマーケティング実証(桃)
  (4)福島県産品の取扱いを拡大するためのマーケティング実証(あんぽ柿)

2.調査結果

令和5年度調査で次のような実態が明らかになりました。
  (1)重点6品目(米、牛肉、桃、あんぽ柿、ピーマン、ヒラメ)について、
    ア  桃、ヒラメの出荷量は震災前と同水準まで回復しているが、その他の品目は震災前の水準を下回っている。
    イ  ピーマン、ヒラメの価格は全国平均レベルであるが、米、牛肉、桃、あんぽ柿の価格は全国平均を下回り、震災前のポジションにも戻っていない。
  (2)消費者アンケートの結果、米や桃で福島県産は知覚品質、安全・安心への評価が高い一方、産地としての認知、ユニークさ(独自性)などに課題があることが判明。
  (3)桃の販売促進にあたっては、品種表示と試食の両方を行うことが消費者の購入意欲を上げ、品種表示に産地としての魅力の評価を向上させる効果があることを確認。
  (4)地理的表示(GI)に登録された伊達のあんぽ柿については、GIマークとともに「伝統訴求」の表示を行うことが消費者評価の向上に有効であることを確認。

3.関連URL

調査結果の詳細については、以下リンクに掲載しています。
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/ryutu/R5kekka.html

お問合せ先

新事業・食品産業部食品流通課

担当者:髙橋、青山、関
代表:03-3502-8111(内線4150)
ダイヤルイン:03-3502-8267


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