外務省・新着情報

令和6年3月18日

 3月18日、大韓民国ソウルにおいて、第3回民主主義のためのサミット閣僚会合が開催されたところ、上川陽子外務大臣がビデオメッセージを送る形で参加しました。

  1. 本閣僚会合は、「AI/デジタル技術と民主主義」をテーマとして開催されました。
  2. ビデオメッセージにおいて、上川大臣は、今後の世界の持続的発展にはAIを始めとする技術が欠かせないが、生成AIを巡っては様々なリスクや課題が指摘されており、悪用されれば民主主義の基盤を傷つけることにもなりかねない、デジタル空間にAIによるディープフェイクが氾濫し、情報の真偽がねじ曲げられてしまえば、そうした空間の中での決定は真の意味で民意を示すものとは言えず、政治的正当性や信頼性も損なわれると述べました。加えて、AIが外国による情報操作にも使われる危険性を指摘し、相互不信や分断を生み出すような情報操作に対抗しなければならないとした上で、技術のリスクを軽減しつつ、その革新的な機会を最大化するためには、人間を中心とした、マルチステークホルダーが参画する国際ガバナンスを形成することが必要と指摘しました。その上で、日本が昨年G7議長国として立ち上げた「広島AIプロセス」に触れ、こうした取組を拡大し、安心、安全で信頼できるAIの実現のための協力を進めていく旨述べました。
(参考)別添PDF

 第3回民主主義のためのサミット閣僚会合における上川外務大臣のビデオメッセージ(英文(PDF)別ウィンドウで開く和文仮訳(PDF)別ウィンドウで開く


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