外務省・新着情報

令和6年3月19日

 3月19日(現地時間18日)、アンティグア・バーブーダの首都セントジョンズにおいて、松原裕駐アンティグア・バーブーダ日本国特命全権大使(トリニダード・トバゴにて兼轄)とガストン・ブラウン首相(The Hon. Gaston Browne, Prime Minister of Antigua and Barbuda)との間で、供与額2億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. カリブ海上の島国であるアンティグア・バーブーダは、小島嶼開発途上国(SIDS)であり、気候変動や自然災害の影響を受けやすい等、小島嶼国特有の脆弱性の克服が課題となっています。同国は、本年5月に国連が開催する予定の第4回SIDS国際会議のホスト国であり、SIDSの脆弱性への国際社会の取組みに関する議論を積極的に牽引しています。
  2. アンティグア・バーブーダは、気候変動の影響を背景とした降水量の減少により、深刻な水不足に直面しており、同国最大の島であるアンティグア島が必要とする上水供給量のうち約2割が不足しています。今回の協力は、アンティグア・バーブーダに対し、海水の淡水化処理量を増やし必要な上水供給量を確保するため、日本で製造された海水淡水化装置を供与するものです。
  3. 我が国は、2014年に日・カリコム首脳会合で表明した「日本の対カリコム政策」の第一の柱として、「小島嶼国特有の脆弱性克服を含む持続的な発展に向けた協力」を着実に実施してきています。その一環であるこの協力により、同国の水資源管理・防災能力の改善を図り、もって社会の安定化を通じた同国の持続的な経済社会開発に寄与することが期待されます。
(参考)アンティグア・バーブーダ基礎データ

 アンティグア・バーブーダは、カリブ海東部の小アンティル諸島に位置する。面積約440平方キロメートル(種子島とほぼ同じ大きさ)、人口約9万3,800人(2022年、世界銀行)。人口1人当たり国民総所得(GNI)は1万9,050米ドル(2022年、世界銀行)。


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