外務省・新着情報

令和6年3月22日
開会挨拶をする深澤陽一外務大臣政務官
シンポジウム会場の様子
基調講演を行う松本洋一郎外務大臣科学技術顧問

 3月21日、科学技術振興機構にて、外務省と科学技術振興機構の共催による第3回科学技術外交シンポジウムが開催されました。

  1. 冒頭の開会セッションにおいて、深澤陽一外務大臣政務官は、歴史の転換点ともいえる現在の国際状況下、外交分野における科学技術の重要性が増大し、科学技術外交も重要な転換点を迎えているという認識を示すとともに、松本洋一郎外務大臣科学技術顧問をはじめ、科学技術外交推進会議等の知見を活用し、外務省のリソースを動員して科学技術外交の一層の推進をしていきたい旨述べました。
  2. 続いて「科学技術外交の注目動向」と題したセッションでは、橋本和仁科学技術振興機構理事長・内閣官房科学技術顧問が基調講演を行った他、パトリシア・グルーバー米国国務長官科学技術顧問、オラカノケ・ファンラクサ・タイ科学研究イノベーション推進委員会事務局国際担当シニアアドバイザー、マルコ・ミュラー欧州委員会研究総局コーディネーターが登壇し、米国、ASEAN諸国、欧州の科学技術外交の最新動向を概観しました。
  3. さらに、「これからの科学技術外交」と題したセッションでは、松本外務大臣科学技術顧問が、科学技術をとりまく現在の国際情勢を踏まえた、これからの科学技術外交について基調講演を行いました。
  4. また今後の科学技術外交のあり方についてパネルディスカッションが行われた他、小谷元子外務大臣次席科学技術顧問や小安重夫量子科学技術研究開発機構理事長・文部科学省科学技術顧問らが、コメンテーターとして今後の科学技術外交についてそれぞれ考えを述べ、最後に科学技術外交推進会議委員でもある河合眞紀自然科学研究機構長が、シンポジウムの全体総括を行いました。
(参考1)外務大臣科学技術顧問(外務省参与)

 平成27年9月、外務大臣科学技術顧問として、岸輝雄東京大学名誉教授が任命され、令和3年4月、後任として、松本洋一郎東京理科大学学長が外務大臣科学技術顧問に就任。外務大臣科学技術顧問は、外務大臣の活動を科学技術面でサポートし、各国の科学技術顧問・国内外の科学技術分野の関係者との間で連携やネットワークの強化を図りながら、各種外交政策の企画・立案における科学技術の活用等について外務大臣及び関係部局に対し助言を行う。また、我が国の科学技術イノベーションにつき対外発信を行うとともに、外務省員の科学技術リテラシー強化を図る。
 なお、令和4年4月には、外務大臣次席科学技術顧問として、小谷元子東北大学理事・副学長が就任。

(参考2)科学技術外交推進会議

 外務省では、我が国のトップ外交やハイレベル国際会議を含む各種外交政策の企画・立案過程に活用するため、外務大臣科学技術顧問の下に「科学技術外交アドバイザリー・ネットワーク」を構築することとしており、その一環として、科学技術外交の関連分野における学識経験者に対し、「科学技術外交推進会議」の委員を委嘱している(現在、推進会議のメンバーは、座長の松本顧問、副座長の小谷次席顧問を含め、合計22名。)。


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