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令和6年3月22日
欧州大使会議の場で発言をする上川外務大臣
欧州大使会議の会場の様子

 3月22日、午後6時15分から約1時間、上川陽子外務大臣は、令和5年度欧州大使会議に出席し、参加した大使と意見交換を行ったところ、概要以下のとおりです。

  1. 令和5年度欧州大使会議は、3月21日から22日の日程で、欧州地域の駐在大使の出席を得て、対面で開催されました。
  2. 上川大臣は、出席大使に対して訓示を行い、概要以下のとおり述べました。
    1. ロシアのウクライナ侵略や中東情勢への対応をめぐり、国際社会の分断・対立が益々深まっている。昨年は、G7議長国として、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化やグローバルサウスへの関与強化を優先課題として取り組んできたが、協調の世界を目指すこうした取組の重要性は更に高まっており、同志国との連携が不可欠。
       「欧州・大西洋」、「インド太平洋」といった地理的概念を越えて、欧州諸国やEU、NATOとの安全保障面での協力を強化する必要がある。
    2. 欧州を市場・投資先として魅力に感じている日本企業を最大限サポートするため、外務本省、関係省庁、在外公館などの関係機関がそれぞれの知見やネットワークを活用し、それらを有機的に結合させていく必要がある。また、欧州に所在する日本企業と任国企業の第三国市場での連携等により、新興市場の成長を取り込んでいくとの視点も重要である。
    3. 対外発信に際しては、相手の心に刺さるメッセージや動画の活用、発信の迅速性が重要であるとともに、発信効果を最大化するために会談相手国等との連携等を行うことや対外発信の基盤である各公館のSNSの強化が重要である。各大使には「日本のスポークス・パーソン」として、引き続き創意工夫やチャレンジをしてもらいたい。

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