外務省・新着情報

令和6年3月26日
バーネット・カリコム事務局長と握手をする上川外務大臣
上川外務大臣とバーネット・カリコム事務局長との会談の様子

 3月26日、午後6時30分頃から約25分間、上川陽子外務大臣は、カーラ・バーネット・カリブ共同体(カリコム)事務局長(Dr. Carla Natalie Barnett, Secretary-General of the Caribbean Community)による表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、本年は日・カリブ交流年であり、この記念すべき年に、カリコム初の女性事務局長としてリーダーシップを発揮しているバーネット事務局長が訪日したことを歓迎する旨述べるとともに、カリコムとの間で一層の相互理解と国際社会での連携を促進したい旨述べました。また、上川大臣から、カリコムの小島嶼国の脆弱性克服に向けた支援を引き続き実施していく旨強調しました。更に、上川大臣から、若い世代の交流の重要性についても強調しました。
  2. また、本年は、ブラジルがG20、ペルーがAPECの議長を務めるなど、世界の注目が集まる「中南米イヤー」であり、先月上川大臣が発表した「中南米外交イニシアティブ」を踏まえ、カリブ諸国との間で、海洋や女性・平和・安全保障(WPS)を含め様々な分野等で協力を深めていきたい旨述べました。両者は、安保理改革を含む国連機能の強化の重要性についても一致しました。
  3. バーネット事務局長からは、日本とカリコム諸国は自然災害を多く受けるという共通点がある旨指摘し、我が国の防災分野などにおけるカリコムとの協力に対する謝意とともに、気候変動分野等で引き続き協力していきたい旨言及がありました。また、バーネット事務局長から、1月の能登半島地震の被害に見舞が表明されました。
  4. 両者は、西半球地域の喫緊の課題であるハイチ情勢について意見交換を行い、引き続きハイチの平和と安定に向けて連携していくことで一致しました。
(参考)カリブ共同体(カリコム:CARICOM)

 域内の経済統合、外交政策の調整、保健医療・教育等に関する機能的協力の促進を目的とした地域機関。以下の14か国1地域が加盟。
 アンティグア・バーブーダ、バハマ、バルバドス、ベリーズ、ドミニカ国、グレナダ、ガイアナ、ハイチ、ジャマイカ、セントクリストファー・ネービス、セントルシア、セントビンセント及びグレナディーン諸島、スリナム、トリニダード・トバゴ、モンセラット(英領)。


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