外務省・新着情報

令和6年4月2日
握手するゲルヴァラ外相と上川外務大臣
会談の様子

 4月2日、午後1時40分頃から約45分間、上川陽子外務大臣は、訪日中のドニカ・ゲルヴァラ・コソボ共和国副首相兼外務・海外居住者大臣(H.E. Ms. Donika GËRVALLA, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign Affairs and Diaspora of the Republic of Kosovo)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 二国間関係
     冒頭、上川大臣から、能登半島地震に際する温かいお見舞いのメッセージに感謝を述べた上で、本年の日・コソボ外交関係樹立15周年の節目に良好な両国の関係を一層強化していきたい旨述べました。また、コソボには、日本企業が設立した欧州最大の椎茸工場が展開している旨紹介しつつ、新たな投資の成功例が続くことへの期待を述べました。
    これに対し、ゲルヴァラ外相は、外交関係樹立15周年という節目に上川大臣とお会いできて嬉しいと述べつつ、特に経済分野における更なる二国間協力の強化に向けた期待が表明されました。
  2. 国際・地域情勢
     上川大臣から、日本は、西バルカン諸国によるEU加盟を通じた安定的繁栄を重視しており、「西バルカン協力イニシアティブ」を推進している旨述べつつ、同イニシアティブを通じた様々な日本の取り組みを紹介しました。これに対し、ゲルヴァラ外相からは日本の支援に対する感謝が述べられました。
     また、ゲルヴァラ外相から、コソボとセルビアの関係に関し説明があり、それに対し、上川大臣から、日本はEUが仲介する「ベオグラード・プリシュティナ対話」を通じた問題解決を支持しており、同対話の枠組みでの合意と、その実施付属書の下での、それぞれの義務を適切かつ誠実に履行することが重要である旨指摘しました。
     さらに、上川大臣から、ウクライナ情勢に関し、現下のような厳しい状況においてこそ、同志国が結束してウクライナを支援することが従来以上に重要である旨述べつつ、2月19日に開催された「日・ウクライナ経済復興推進会議」の成果を説明しました。これに対してゲルヴァラ外相は、日本の支援を評価するとした上で、ウクライナは自らのみならずヨーロッパを守るため戦っている、コソボとしては自らの経験を踏まえ、地雷除去の支援を行っている、また、偽情報に関して各国による協力が必要である旨述べました。両外相は、その上で、二国間でウクライナ支援を継続していくことの重要性に一致しました。

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