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令和6年4月4日
メルカド筆頭外務次官と握手しながら記念撮影をする柘植外務副大臣
メルカド筆頭外務次官と会談をする柘植外務副大臣の様子

 4月4日午前2時30分(現地時間4月3日午前11時30分)から約40分間、メキシコ合衆国を訪問中の柘植芳文外務副大臣は、マリア・テレサ・メルカド・メキシコ合衆国筆頭外務次官(Ambassador María Teresa MERCADO, Undersecretary of Foreign Affairs of the United Mexican States)と会談したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、柘植副大臣から、メルカド筆頭外務次官の就任に祝意を表明するとともに、能登半島地震に関するアリシア・バルセナ・イバーラ外務大臣からのお見舞いのメッセージへの謝意を述べつつ、ハリケーンの甚大な被害を受けたアカプルコの復興に向けても支援していきたい旨述べました。
  2. 加えて、柘植副大臣から、日本とメキシコは、135年を超える外交関係を有する戦略的グローバル・パートナーである旨述べた上で、本年が、日・メキシコ経済連携協定の署名から20周年の節目であることに触れつつ、メキシコにおいて日系企業が重要な貢献を行っていることを紹介しました。その上で、柘植副大臣から、ビジネス環境の整備に共に取り組み、観光分野を含め、幅広い分野で経済関係を強化したい旨述べました。これに対し、メルカド筆頭外務次官から、柘植副大臣の訪問を歓迎するとともに、2月のリオデジャネイロでの外相会談の成果を評価しつつ、良好な二国間関係を引き続き維持・強化したい旨発言がありました。さらに、メルカド筆頭外務次官は、経済関係の強化のために、再生可能エネルギー、半導体、ロジスティックス等の分野でも協力していきたい旨述べました。
  3. また、柘植副大臣から、ジェンダー、防災等の分野でも引き続き協力を強化し、国連、G20やOECD等の場においても連携したい旨伝達した上で、上川陽子外務大臣が発表した「中南米外交イニシアティブ」について説明し、メキシコとの間でも対話を重ね、このイニシアティブを具体化させていきたい旨述べました。これに対し、メルカド筆頭外務次官からは、「中南米外交イニシアティブ」への高い関心が改めて示されるとともに、気候変動、経済安全保障及びジェンダーに関する協力の強化の可能性について発言がありました。
  4. さらに、柘植副大臣から、両国間の人的交流を大切にしていく考えである旨、また、今回の訪問を通じてメキシコの日系社会との連携を強化したいと考えている旨述べました。これに対し、メルカド筆頭外務次官は、両国の政治・経済・文化等様々な分野での協力を更に活性化していきたい旨述べた上で、人的交流の促進の観点から、日墨戦略的パートナーシップ研修計画が果たした役割を強調する発言がありました。両者は、今後とも、ハイレベルの交流の促進を含め、二国間の各種協力分野で、また、国際場裏で、連携を一層強化していくことを確認しました。

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